過去の恩を未来へ 二宮金次郎七代目子孫の中桐万里子さん講演会

2026/03/27 00:00(公開)
豊橋RC例会で講演する中桐さん
豊橋RC例会で講演する中桐さん

 二宮金次郎(1787~1856年)の7代目子孫にあたる中桐万里子さんによる講演が26日、豊橋市の「ホテルアークリッシュ豊橋」であった豊橋ロータリークラブ(井川和英会長)の例会の中で開かれた。同日は市民文化会館で、一般向けにも中桐さんの講演会(東愛知新聞社など後援)が開かれた。

 

 1974年生まれ。5代目の祖母から金次郎の話を聞いて育った。現在、京都在住で、子育て支援機関「リレイト」の代表。例会では「七代目が語る 二宮金次郎からのメッセージ」と題し、600以上の農村復興に尽力した「街おこし」の専門家である金次郎の考え方について30分間語った。

 

 二宮金次郎とロータリークラブとの縁のほか、当時の平均身長が150㌢程度だった時代に、身長182㌢、体重94㌔という恵まれた体格を持っていたこと、徹底的な現実主義者だったことなどを紹介した。誰もが知る二宮金次郎像について「手に持っている本や背負っているまきも大事だが、最も大事なのは一歩前に踏み出す『足』。どんな時もくじけず、諦めず、小さくても良いから一歩前に踏み出し、自身の行動を止めないという実践の尊さを表している」と説明した。

 

 金次郎が取り組んだ復興のエピソードを挙げたほか、ものごとを「よく見る」ことの重要性について「ただ見るのではなく、その対象の背後にあるプロセスや時間軸、物語を知るということ」などと説いた。自己犠牲ではなく他者と共に幸せを生み出す姿勢の必要性を強調し、過去から受け取った恩を未来へとつなぐ「恩送り」の思想について述べ、金次郎の教えがロータリークラブの活動にも通じることを示した。

 

 市民文化会館では、フルート演奏や二宮金次郎像についての「調べ学習コンクール」で受賞した小学生の発表の後、中桐さんが約150人を前に金次郎の生き方について1時間話した。身近な恩恵(徳)に気付くことが、困難を乗り越えるための活力や道徳的な行動につながることなど、金次郎の思想について画像を使いながら紹介した。

市民文化会館での講演会
市民文化会館での講演会
続きを読む

購読残数: / 本

この記事は登録会員限定です
この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。

田中博子

 愛知県豊橋市生まれ。大学卒業後、校閲記者として入社。1年後に報道記者に転身した。2020年から報道部長。芸術、福祉、経済・奉仕団体などを担当する。趣味は、かなりジャンルに偏りのある読書と音楽鑑賞。思考のそっくりな一人娘と趣味を共有している。

最新記事

日付で探す

虹の森 藤城建設 蒲郡信用金庫 さわらび会 光生会 住まいLOVE不動産
東三河に特化した転職サポート ひとtoひと hadato 肌を知る。キレイが分かる。 豊橋法律事務所 ザ・スタイルディクショナリー 全国郷土紙連合 穂の国