【陸上男子】アジア大会出場へ、いざ 吉居大和、5月10日に選考レース 弟・駿恭もロス見据え始動

2026/05/10 00:00(公開)
インタビューに答えた吉居大和㊨、駿恭の両選手=市立大草小学校で
インタビューに答えた吉居大和㊨、駿恭の両選手=市立大草小学校で

 今春、トヨタ自動車陸上長距離部に田原市出身の吉居駿恭選手(23)が入社した。兄の大和選手(24)が所属しており、かつて父誠さんも実業団選手として汗を流したあこがれのチームに兄弟がそろった。10日には木南記念と併催で行われる代表選考レース(名古屋)も控え、世界への挑戦が始まる。

 

小学校のマラソン校内記録は全て「吉居」

 

 吉居兄弟は常に世代トップを走り続けてきた。兄の大和選手は田原市立東部中時代に1500㍍、3000㍍で全国大会に出場し、仙台育英高校では全国高校駅伝の優勝に貢献した。中央大学2年時、箱根駅伝の1区で15年ぶりの区間新記録を樹立した。駿恭選手も中学時代に1500㍍で優勝、3000㍍で全国2位、仙台育英高では3年連続で都大路を走った。中央大進学後は2年連続で箱根駅伝の区間賞を獲得するなど、ともに日本を代表するランナーへの階段を駆け上がってきた。

 

 原点は風が強く、起伏に富んだ田原の地を駆け抜けた小学生時代にある。母校の市立大草小学校の玄関には今も塗り替えられていない記録が並ぶ。校内マラソン大会の男子最高記録は1年から6年まで全て駿恭選手が独占している。縄跳び大会の欄にも駿恭選手や、次兄の大耀さんの名前が残り、吉居兄弟は当時から突出した運動神経の持ち主だったと分かる。

 

 2月下旬、母校に大和選手が4年ぶり、駿恭選手が10年ぶりに、同部のランニング教室の講師として訪れた。大和選手は「全てが思い出。グラウンドや校舎を見て当時をいろいろと思い出した」と語り、駿恭選手は「当時は毎日遊んでばかりだった」と振り返った。教室では基本姿勢や専門的なトレーニングを教え、駿恭選手は「小学生からエネルギーをもらい、楽しい時間だった」と振り返った。

今も残る小学生時代の好記録(画像の一部を加工しています)
今も残る小学生時代の好記録(画像の一部を加工しています)

 

大和、悲願のアジア大会代表権へ / 駿恭「土台作りの1年」

 

 2人の目標は明確だ。1万㍍が主戦場の大和選手は、代表選考レースに照準を合わせる。大会では派遣設定記録(27分31秒27)の突破かつ優勝で出場が内定するが、日本記録保持者でチームメートの鈴木芽吹選手ら大学時代からしのぎを削ってきた強敵も参戦する。自己記録は昨秋マークした27分21秒45。「代表権を取るためにどうピークを持っていくか。1日1日の練習を無駄にしない」と闘志を燃やす。大和選手は直近の5000㍍でも13分23秒92の自己新をマークして好調を維持し、期待がかかる。

 

 一方、駿恭選手は2028年のロサンゼルス五輪に向け、5000㍍と1万㍍の両種目に注力する方針だ。「今年は土台づくりの1年。結果に一喜一憂せず、焦らずじっくりやりたい」と語る。後輩へ「体を動かす楽しさを感じてほしい。自分が楽しいと思えることを積極的にやり、それぞれの人生が良くなることを願っています」とエールを送った。

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北川壱暉

 1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。

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