【高校陸上】競技歴わずか2年で頂点へ 今枝瞳、女子800㍍でU18日本一

2026/05/08 00:09(公開)
今枝選手(提供)
今枝選手(提供)

 蒲郡市立形原中学校出身で陸上の今枝瞳選手(中京大中京高校3年)は、昨季の女子800㍍で躍進した。昨年8月の「インターハイ(高校総体)」での4位を皮切りに、9月の「第2回U20東アジア陸上選手権」で準優勝。さらに10月の「第19回U18日本陸上選手権」で優勝し、競技歴2年ほどで高校陸上界注目の存在へと躍り出た。強豪ひしめく「黄金世代」の中で急成長を遂げた背景には、宿敵に食らいつく姿勢と飽くなき向上心があった。

 

 昨季序盤、今枝選手は壁にぶつかっていた。練習では好記録を出しながらも、本番ではタイムが伸び悩む。顧問から「いつでも(2分)9秒台は出せる」と励まされ、迎えたインターハイ決勝では、同組の実力者、小松美咲選手(中村学園女子)に0・03秒差まで追い上げ、2分5秒73の4位入賞を果たした。表彰台を逃した悔しさは、後のU18大会への糧となる。さらに「気づいたらもういなかった」と圧倒的な速さで優勝した久保凛選手(当時東大阪大敬愛、現積水化学)の走りに衝撃を受けた。「いつかはあのレベルで戦いたい。自分の中の壁を越えた大きな転換点だった」と振り返る。 

 

 最大のライバルの小松選手とは、1年冬の合宿以来の縁だ。後半を得意とする今枝選手に対し、小松選手は自らレースを引っ張る強さを持つ。大会で会えば言葉を交わすが、トラックに立てば「バチバチの好敵手」に変わる。10月のU18大会では「強いからこそ絶対に倒すんだ」との気持ちで臨んだ。「最初から怖がらずに前へ出る」プランを遂行し、レース中盤に小松選手と激しく順位が入れ替わる。ラスト200㍍は肩を並べる死闘となったが、最後は粘り勝ち、2分7秒07の好タイムで念願のタイトルをつかみ取った。

 

 中学時代は吹奏楽部と水泳に打ち込んでいた。中学2年で競技に出合い「水泳より圧倒的に楽しかった」と名門の門をたたいた。現在は男子選手を相手にスピードの持久力を磨く日々だ。父も「本人の『走りたい』というやる気の濃さが飛躍につながっている」と、その短期間での成長を分析する。

 

 次なる目標は明確だ。「インターハイ優勝。そして、自己記録と0・05秒差の東海高校記録(2分5秒68)を更新したい」と話す。「久保選手に続いてインターハイを制覇できるよう、目の前の勝負に勝っていきたい」と力強く語った。

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北川壱暉

 1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。

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