「視覚障害のある子どもたちのために役立てて」と、元豊橋市長の佐原光一さん(71)は19日、市社会福祉協議会に視覚障害者用読書器購入費として50万4000円を寄付した。
佐原さんは2008年11月から3期12年豊橋市長を務め、昨年秋の叙勲で旭日中綬章を受章した。今年4月、市内のホテルで関係者ら250人が集まり「旭日中綬章を祝う会」が開かれた。その際、出席者に向け「本日は皆さんへの引き出物がない。そのお金を入院中で学校に通えない子どもたちに役立てたい」などと述べ、会場から大きな拍手で賛同された。
市に打診し、視覚障害者用拡大読書器の購入を支援することに決めた。文字や画像を見やすくするための機器。教科書など印刷物を読み込み、ズームアップしたものを画面に映し出すことで弱視の児童生徒らに不自由なく授業を受けてもらいたいとしている。
協議会事務局で贈呈式があり、原田憲一市教育長ら立ち会いのもと、佐原さんが協議会の加藤三男会長に目録を手渡した。「以前から祝いごとがあったら社会に恩返ししたいと考えていた。社会の皆さんにお世話になったので、次の世代への投資をしたい。祝う会でも皆さんに理解していただいた」と佐原さんは話す。
読書器は希望する児童生徒が市教育委員会に申し込み、対象者に決まると社会福祉協議会から購入費が配分され、補助金を活用しながら購入してもらう。申し込み、問い合わせは市学校教育課(0532・51・2826)へ。
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愛知県豊橋市生まれ。大学卒業後、校閲記者として入社。1年後に報道記者に転身した。2020年から報道部長。芸術、福祉、経済・奉仕団体などを担当する。趣味は、かなりジャンルに偏りのある読書と音楽鑑賞。思考のそっくりな一人娘と趣味を共有している。
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