愛知大学綜合郷土研究所は、豊橋キャンパスに残る歴史的建造物を紹介する映像作品「歴史探訪! 愛大ぶらぶら歩き vol・1~歴史的建造物編~」を制作し、Youtubeで公開した。研究所の山田邦明教授が中心となって進めた特別重点研究「愛知大学等における歴史的建造物の調査・研究」の成果の一部を映像化した。旧日本陸軍の施設が大学校舎として転用されたユニークな歴史を持つ同キャンパスの魅力を、専門家の解説とともに伝える内容となっている。
豊橋キャンパスの敷地は、1908(明治41)年から陸軍第15師団、その後は陸軍教導学校(27年から)、予備士官学校(37年から)の用地として使用されていた。46年の大学設立時に豊橋市から土地を借り受けた際、軍事施設もそのまま引き継がれ、現在も多くの建物が大学施設として現役で使われている。
動画では、旧師団司令部(現・愛知大学記念館)、将校集会所、第二機銃廠(きじゅうしょう)、大講堂、養生舎の五つの建造物に焦点を当てた。建築史家の泉田英雄氏と山田教授がキャンパス内をツアー参加者と散策しながら、建物の構造や歴史的背景について詳しく解説している。豊橋で最初の本格的洋風建築物となった旧師団司令部では、きれいに装飾された階段の手すりや天井がクローズアップされる。また大講堂は尺寸で建てられたほかの木造建築とは違い、鉄骨のはりがメートル法で建てられている裏話が明かされる。
制作は文学部准教授で映像作家の上田謙太郎氏。NHKの紀行番組「ブラタモリ」を意識しているそうだ。35分。
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1967年三重県生まれ。名古屋大学卒業後、毎日新聞社入社。編集デスク、学生新聞編集長を経て2020年退社。同年東愛知新聞入社、こよなく猫を愛し、地域猫活動の普及のための記事を数多く手掛ける。他に先の大戦に詳しい。遠距離通勤中。
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