蒲郡市のテーマパーク「ラグナシア」で、「ラグコス2025Twinkle」が11月1日に開かれる。日本最大級のオールナイトコスプレイベント「ラグーナコスプレフェスティバル(ラグコス)」開催10周年の記念企画。主催者で世界コスプレサミット運営事務局「WCS」チーフマネジャーの佐藤真由子さんと、ラグーナテンボス企画部の榊原有佳子さんがイベントの魅力を語った。
ラグコスは、WCSがラグーナテンボスに対し「単にテーマパークを使ったコスプレイベントではなく、今までにない大胆なことを実施しよう」と提案したことがきっかけで、2015年に「世界コスプレサミット」のオープニングイベントとして誕生した。
イベントはオールナイト営業が大きな魅力。通常営業の時間に加え、終了後の夜間に園内を貸し切りにし、一般の来場者を気にすることなく、幻想的なイルミネーションを背景にコスプレが楽しめる。「夜の園内をコスプレーヤーだけで楽しめたら、特別感があって話題になるのでは」というアイデアから生まれた。
また、アトラクションとプールを生かし、普段は入れないジェットコースター内部を特別に開放したり、膝下までの条件でコスプレのままプールに入れたりすることも特徴だ。
こうした非日常感や特別感の演出にこだわることで、今では「コスプレの楽園」とも呼ばれるほどの大人気企画として成長した。「ラグコス」の愛称で全国各地のコスプレーヤーをはじめ、中国や韓国、米国、ブラジル、チェコなどの国外プレーヤーからも親しまれている。
一方、参加者の人数が年々増える中、更衣室の混雑などが課題となってきている。現在は混雑緩和のため、午前中の時間帯は更衣室を予約制にし、スムーズな利用ができるよう改善に取り組んでいる。
安全管理では一般の来場者とのトラブルを防ぐため、23年からイベント参加者と連携したボランティア組織を立ち上げた。メンバーが園内を巡回し、人気スポットを占有している参加者を見つけたら、一時的に撮影したい人のために場所を空けてもらうよう声掛けをするなど、より良いイベント運営に努めている。
今年は、10周年記念として2月から各種企画を展開。7月には一般社団法人「海みなと蒲郡」が、市内の竹島水族館などを会場にしたコスプレ企画「蒲コス」と同時開催し、好評だった。
11月1日は周年記念を締めくくる特別なイベント。当日は、通常営業終了後の午後5時以降から翌朝午前6時まで園内を貸し切りにし、参加者には時間帯で変わるロケーションの中でコスプレや撮影を思う存分に満喫してもらう。
今回、同2日に始まる冬の風物詩イベント「ラグーナ イルミネーション」をラグコス開催に合わせ、1日早く点灯する。「ウロボロスの河」の中州エリアに設置された新しいイルミネーションなどの光に包まれながら、幻想的な雰囲気を味わってもらう。
午後9時半~午前0時は、アトラクションの半屋内型コースター「パイレーツブラスト」とシューティングライド「ファイアファイア」の内部を一部開放する。薄暗い雰囲気の洞窟に敷かれたコースターのレール付近や、シューティングに登場する魔物を背景にコスプレ撮影を楽しめる。
また、10周年を記念して参加者から集めた写真で作ったモザイクアートの展示、イベントブースと園内の売店で、記念グッズの販売やアニバーサリーフードメニューなどを提供する。
佐藤さんは「10周年を締めくくる特別な会。いい写真をたくさん撮ってもらって、来年以降も来場してほしい」と話し、榊原さんは「10年の区切りに携われることを大変うれしく思います。新しいイルミネーションと一緒に楽しんで」とPRした。
今後については「蒲コス」のように開催エリアを蒲郡全体に広げ、コスプレ文化をきっかけとした地域創生や観光振興につなげていくことや、開催日の拡大を検討しているという。
当日は午前10時スタート。午後9時半までの「ハーフ」と、翌朝午前6時までの「フル」の2種類。ただし18歳未満はフル参加はできない。料金はハーフ4400円(前売り3800円)から、フル5600円(同5000円)から。更衣室の利用は午前10時~翌午前5時。詳細は専用サイトで。
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愛知県蒲郡市生まれ。2020年、地元蒲郡が好きで東愛知新聞社に入社。同年から蒲郡担当、市政や地域行事、文化など全般を取材。ドローンを使って東三河の名所を空撮したルポ「大二朗記者の空からの訪問」を不定期連載。これまで、三河大島や三河国分尼寺跡、日出の石門などを空撮してきた。ドローン技術向上のため、国家資格「一等無人航空機操縦士」を24年に取得。読者の皆さんが楽しんでもらえる記事と記憶に残る写真を掲載できるよう、日々、頑張っていきます。
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