【高校野球愛知大会】豊橋中央が初の決勝進出 エース髙橋が139球の熱投

2025/07/25 21:56(公開)
初の決勝進出を決め、歓喜する豊橋中央ナイン=岡崎レッドダイヤモンドスタジアムで

 「第107回全国高校野球選手権愛知大会」は25日、岡崎レッドダイヤモンドスタジアムで準決勝2試合があった。東三河勢として唯一残っていた豊橋中央は古豪の愛工大名電と対戦。激闘の末に4対3で勝利し、初の決勝進出を決めた。甲子園出場を懸けて27日に同球場で東邦と対戦する。

 

▼こちらの記事もチェック

【高校野球愛知大会】豊橋74年ぶりの甲子園へ!豊橋中央が東邦との決勝に挑む

校歌斉唱する豊橋中央ナイン=岡崎レッドダイヤモンドスタジアムで

 愛工大名電と対戦した豊橋中央は、先頭の近藤が左前打で出塁。2死二塁とし、松井の左中間を破る二塁打で先制した。二回は髙橋と長谷川の連続三塁打が飛び出し、さらに近藤の中犠飛で計2点。主戦の礒田を交代させた。その後は散発3安打に抑え込まれ、七回、八回に計3点を奪われて同点とされた八回裏、先頭の砂田が左翼線を破る二塁打で出塁。2四球で2死満塁となったところでマウンドに戻った礒田が暴投し、決勝点となった。先発の髙橋は139球を投げきった。

先制打を放った松井=岡崎レッドダイヤモンドスタジアムで
相手の暴投が決勝点=岡崎レッドダイヤモンドスタジアムで

萩本将光監督

 愛工大名電は応援もすごかった。それをはねのけた生徒に誇りを持った。髙橋は少し気負っていたようだ。決勝は甲子園を意識せず、みんなが喜んでくれる試合をしたい。

 

砂田隆晴主将

 強い気持ちで戦った。いちばん好きな野球ができることを楽しんだ。春に負けているので、東邦にはリベンジしたい。

 

インタビューを受ける萩本監督=岡崎レッドダイヤモンドスタジアムで

髙橋が二刀流の活躍 猪木さんのポーズで気合

 

 主戦の髙橋大喜地(3年)が二刀流の活躍で、夏の県大会初の決勝進出に導いた。打っては4打数2安打。投げては140㌔中盤の直球を主体に、落差の大きなスライダーを織り交ぜ、完投勝利だった。

 

 昨夏には1番右翼でスタメン出場するなど打撃は折り紙付き。二回の第1打席、仲間と気合を入れるために開発した「猪木」のポーズをし、打席に向かった。プロ注目左腕の磯田桜士朗(3年)の高めに浮いた球を右翼に運び、三塁に滑り込みセーフ。次の長谷川瑠(同)の適時打で生還した。

 

 六回まで完封ペースだったが、ピンチは七回に訪れた。2点を取られ、なお2死一、二塁。一打出れば逆転となる状況でも、落ち着いていた。肩を揺らし音楽を口ずさみ、自らを落ち着かせた。ショートにライナーが飛んだが、花井成次(同)がナイスキャッチ。

 

 いよいよ最終回。愛工大名電には1年生大会で終盤に逆転負けした経験があり「同じ失敗を繰り返すもんか」と腕を振った。並行カウントで首を振り、最後の打者に選んだのはスライダー。「投げるしかない」。内野ゴロに抑え、ゲームセット。ガッツポーズを見せた。

 

 名前の大喜地は「大喜びし、地に足を付ける子どもに育ってほしい」との両親の思いが込められている。髙橋は「自分らしく腕を振って、俺が甲子園に連れていく。絶対に」と誓った。

投打でチームを引っ張った高橋=岡崎レッドダイヤモンドスタジアムで
初回に右越え三塁打=岡崎レッドダイヤモンドスタジアムで

きのうの試合結果 25日

 

▽準決勝

 

○…岡崎…○

愛工大名電

000000210|3

12000001×|4

豊橋中央

 

(愛)礒田、鈴木、岩田、礒田-皆川、堀田(豊)髙橋-松井

 

続きを読む

購読残数: / 本

この記事は登録会員限定です
この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。
最新記事

日付で探す

住まいLOVE不動産 蒲郡信用金庫 光生会 さわらび会 藤城建設 虹の森
hadato 肌を知る。キレイが分かる。 豊橋法律事務所 ザ・スタイルディクショナリー 全国郷土紙連合 穂の国