吉田城復元を築城をめざす会、豊橋で学識者迎え公開シンポ 景観や樹木管理の意見交換

2026/01/19 00:00(公開)
吉田城跡の保存活用で意見交換した公開シンポジウム=豊橋市民センターで
吉田城跡の保存活用で意見交換した公開シンポジウム=豊橋市民センターで

 NPO法人「吉田城復元築城をめざす会」は17日、豊橋市民センターで公開シンポジウムを開いた。市が2023年に策定した「吉田城址(じょうし)保存活用計画」で策定委員となった学識者を迎え、講演や討論形式で計画の現状と今後を考えた。

 

 計画策定から3年を迎えることから、会員向けの月例勉強会に加え市民や愛好者らに公開することとした。

 

 講演会は策定委員長の中井均氏(滋賀県立大学名誉教授)が吉田城の本質的価値について、副委員長の加藤理文氏(日本城郭協会)が歴史的景観を復活させる樹木管理について全国の城郭の事例とともに紹介した。続く討論で、会の村井裕一郎代表が樹木の管理など保存のあり方などを2人と意見交換した。

 

 吉田城跡には江戸時代や旧陸軍の施設だった終戦前、戦後に植えられたさまざまな樹齢の木々がある。討論では樹木の保全や周辺の近代建築との景観バランスなど吉田城跡のあり方について村井代表が質問した。

 

 中井氏は彦根城での保存活動を踏まえ「まずは来場者の動線の安全確保を最優先し、朽ちたり遺構に影響を及ぼしたりする木は除くべきだ。そのうえで江戸時代の樹木や希少種は残す。桜は明治以降の軍事色が強いが現代では観光資源として保存すべきだと思う。昔はなかった景色だが新たな共存も受け入れた方がいい」とした。

 

 豊橋公園東側に建設される新アリーナの高さが地上8階相当とされ、市役所とともに見下ろす建築物となる。加藤氏は駿府城を例に「静岡県警本部が同じ構図だ。せっかく建てるなら新たな景観を視野に周辺の樹木保存と併せて検討してみてはどうか」と述べた。

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加藤広宣

愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。

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