「第107回全国高校野球選手権愛知大会」の決勝は岡崎レッドダイヤモンドスタジアムで27日午後2時に始まる。初の甲子園出場を狙う豊橋中央は、強豪の東邦と対戦する。
25日の準決勝では、愛工大名電を終盤で振り切り、4対3で勝利。2002年の創部以来初の決勝進出を決めた。初回に松井蓮太朗選手の左中間に抜ける二塁打で先制。同点とされ迎えた八回には、相手左腕の暴投で1点を勝ち越し。投げては、主戦の髙橋大喜地選手が139球を投げ切った。
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【高校野球愛知大会】豊橋中央が初の決勝進出 エース髙橋が139球の熱投
「豊橋中央旋風」の原動力は「打倒私学4強」だ。愛工大名電、東邦、中京大中京、享栄の古豪に渡り合えないと甲子園には行けない。萩本将光監督は就任当初から目標に掲げた。髙橋選手はその代表格だ。高校進学時に強豪校から誘いがあったが、豊橋中央を選んだ。理由を尋ねると「愛工大名電や享栄を倒して甲子園に行った方が面白そうだと思った」と話す。
挫折も味わった。2年時の夏の県大会では先発登板の機会がなく、4強を倒すことなく準々決勝敗退。自慢の打撃でも結果を残せず「何もできなかった」と試合後、人目をはばからず泣いた。
昨秋から着実に力を付けてきた。今春の県予選では、センバツ出場経験のある豊川を6対0で破ると、本戦では東邦に敗れはしたが、1点差の好ゲームを演じた。髙橋選手は昨夏に比べて制球力、球威ともにレベルアップ。常時140㌔台の直球を投げ込み、相手をねじ伏せられるようになった。「簡単には打ち返せない」と自信たっぷり。今大会では準々決勝、準決勝と2試合連続で完投勝利。スタミナも十分。中盤に「球が上ずっている」と気づき、修正する冷静な一面も見せた。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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