「剣理人倫　我外皆師」〈47〉「捲土重来、団体戦で入賞しました」

　梅雨まっただ中です。１時間の雨量が30㍉以上を激しい雨と呼ぶそうです。バケツをひっくり返したような雨が降り道路が川みたいになる、昨今の自然災害には平時の備えが肝要です。

　先日の豊橋市少年剣道大会に続き、東三河少年剣道大会が行われました。今度は個人戦でなく団体戦です。代表の部と３人制の部で挑みました。代表の部はあと一歩のところで予選リーグ敗退でしたが、３人制の部では順調にトーナメントを勝ち上がり３位に入賞しました。

　くしくもこのチームの選手は全員が同じ小学校であり、前日の個人戦での悔しい思いを晴らすべく常に選手同士声を掛け合い、円陣を組んで気合いばかり入れていました。その効果もあって前に攻める剣道ができました。

　感動したのは果敢に多くの技を繰り出し最後まであきらめなかったことです。これは剣道だけでなく常日頃の生活でも自分で限界をつくらずに、全力少年で何事も取り組んでほしいです。選手は先鋒が宮坂日夏太さん(４年)、中堅が中川颯人さん(４年)、大将が白井結大さん(６年)です。全員大村小学校です。

　生徒たちには勝っても負けても次があるという気持ちでさらに頑張ることが大切だと話します。江戸時代初期に槍の又兵衛として名を馳せた武将の後藤又兵衛は一揆の鎮圧に失敗したとき、主君の黒田長政は責任をとって頭を丸めたが、又兵衛は平然としていました。家来が「後藤様は反省されないのですか」と聞いたら、「たかが一度敗れたからといって頭を丸めたら髪の毛がいくらあっても足りませぬ。今回は負けたが次に勝てばいいのです。くよくよせずに次に賭けましょう」と言い放ったそうです。これと同じですね。

　毎日異常な暑さが続いて熱中症への注意が呼びかけられています。６月1日から改正労働安全衛生規則で、企業に熱中症対策が義務付けられました。道場でもこまめに休息をとりながら稽古します。暴飲注意報はなんのその、今日も私は「こんばんは、とりあえず生！」が健在です。