豊橋市の長坂尚登市長が市議時代、公共施設の共用部分に自身の政治活動のチラシを掲示していたことが市民の情報提供で判明した。禁止行為のため運営者がその後撤去し、本人に注意したという。長坂市長は26日の定例記者会見での質問に「承知していない」と答えた。
情報提供者の男性によると、長坂氏の政治チラシは2022年10月、東陽地区市民館(現・生涯学習センター)の玄関付近にある本棚側面に貼ってあった。男性は「昨年11月の市長選前にも、同じ方法で掲示されたのを見た」とも指摘した。
チラシには、自身の会派名(当時)にちなんだ「豊橋だいすき」の見出しのほか「市長を変えたい」「公約を破るから守るへ」と市政批判ととれる文言がある。チラシと過去のブログ記事から、22年10~11月に開いた市政報告会の告知も兼ねているとみられる。
市民館を所管する市生涯学習課や、同センターを運営する「東陽地区市民館運営委員会」によると、集会や演説会などで館内居室を使う場合、共用部分でのチラシ配布や掲示を禁じている。
センターの内規には、選挙の個人演説会では開催中に2点まで共用部分への掲示を認める例外規定もある。この時期は選挙期間ではなかった。
運営委は「チラシが貼られた時は館長が不在だった。発覚後にすぐ外した」と説明した。
長坂市長は取材に「はっきり覚えていない。会場までの動線上なら掲示できると思った」などと説明した。センターの現責任者は「動線でも共有スペースに変わりがない。そのあたりを認識していなかったのかと思う」と述べた。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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