三河産生糸を伊勢神宮へ 「お糸船」が田原市を出航、きょう内宮で奉献儀式

2025/07/03 23:00(公開)
伊勢神宮に献上する生糸をフェリーへ運び込む一行=田原市の伊良湖港で

 三河産糸を伊勢神宮に奉納する「お糸船」が3日、田原市の伊良湖港を出航した。東三河を中心に県外を含む128人が乗船前に神事に参列した。一行は4日に内宮での奉献儀式に参列する。

 

 三河では伊勢神宮に奉納する生糸を伊良湖神社にまつり、同市亀山町の神宮神御衣御料所(かんみぞごりょうしょ)」で製糸したうえで神宮へ献上していた。1300年に始まり、一時途絶えたが1901年に渡辺熊十が再興した。

 

 この日は午前10時40分に伊勢湾フェリーで鳥羽港へ向かうため、乗り場付近で奉賛会の杉浦文平会長ら一行が神事に参列した。献上する生糸は新城市産のまゆを使った「三河赤引糸」で、群馬県の製糸工場で700匁(もんめ)を紡いだ。約2・6㌔。唐びつに納められた生糸を地元住民らが担いでフェリーへと運んだ。

 

 御料所によると、献上する糸は最上位のランクに匹敵し、艶があるのが特徴という。渡辺政幸所長代理は「参加者は昨年より5割増。伝統ある行事を絶やさないよう、全国にも周知したい」と述べた。

続きを読む

購読残数: / 本

この記事は登録会員限定です
この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。

加藤広宣

愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。

最新記事

日付で探す

<前次>
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
藤城建設 住まいLOVE不動産 光生会 蒲郡信用金庫 虹の森 さわらび会
158商品のおすすめドッグフードを比較 hadato 肌を知る。キレイが分かる。 豊橋法律事務所 ザ・スタイルディクショナリー 全国郷土紙連合 穂の国