三河産糸を伊勢神宮に奉納する「お糸船」が3日、田原市の伊良湖港を出航した。東三河を中心に県外を含む128人が乗船前に神事に参列した。一行は4日に内宮での奉献儀式に参列する。
三河では伊勢神宮に奉納する生糸を伊良湖神社にまつり、同市亀山町の神宮神御衣御料所(かんみぞごりょうしょ)」で製糸したうえで神宮へ献上していた。1300年に始まり、一時途絶えたが1901年に渡辺熊十が再興した。
この日は午前10時40分に伊勢湾フェリーで鳥羽港へ向かうため、乗り場付近で奉賛会の杉浦文平会長ら一行が神事に参列した。献上する生糸は新城市産のまゆを使った「三河赤引糸」で、群馬県の製糸工場で700匁(もんめ)を紡いだ。約2・6㌔。唐びつに納められた生糸を地元住民らが担いでフェリーへと運んだ。
御料所によると、献上する糸は最上位のランクに匹敵し、艶があるのが特徴という。渡辺政幸所長代理は「参加者は昨年より5割増。伝統ある行事を絶やさないよう、全国にも周知したい」と述べた。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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