「今まで支えてくれた方々のためにも勝ちたかった」。試合後、スタンドへのあいさつを終え、豊橋商主将の濵﨑永遠選手は人目をはばからず涙を浮かべた。
一度野球から離れたことがある。1年秋、練習のやり方でチームメートと意見対立。「楽しい野球をやるのが苦しくなった」と退部した。
だが「本当にこのままでいいのか」と自問自答し、牧野由雅さん、北添兼矢さんの2人の主将を思い浮かべた。牧野さんは入学した時の1人だけの3年生部員。北添さんは前年度の主将だ。一時期、部員不足で廃部もささやかれたが「野球部が続いているのは先輩のおかげだ。右も左も分からない自分に野球を教えてくれた」と再起した。
この日はけがで正捕手不在だったが、浜崎選手がマスクをかぶった。「必死のプレーは伝わったと思う」と前を向いた。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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