豊橋市は、文化芸術分野で施策づくりの柱となる初の「市文化芸術振興計画」を今年度内に策定する。18日の市議会総務委員会で、方向性について骨子を示した。より具体的な施策につなげる狙いで計画とした。あらゆる人に気軽な参画を促すことで間口を広げ、人口減少を踏まえた担い手確保にも備えたい考えだ。素案を年内に示す。
計画の前提となる市文化振興指針は2001年度に策定、16年度の改訂を経て今年度で最終年度を迎えた。
この日は計画の方向性として、基本理念「文化がみえるまち」の実現へ向けた骨子を示した。現行の指針で掲げる四つの方向性に12の基本方針を挙げた。
基本方針では、地域の文化芸術活動への参画対象を「あらゆる人」に広げた。気軽に参加できる環境づくりや、高校生以下の子ども向けに文化芸術体験の機会を拡充する方針も盛り込んだ。
少子化による将来的な人口減少に伴い、市内でも芸術鑑賞者の減少が予想される。担い手不足で危ぶまれる伝統芸能の保存・継続や、地域に伝わる文化芸術の存続なども期待される。
市文化課によると年内に素案を示し、来年2月頃に市民へのパブリックコメントを経て3月末までの策定を目指す。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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