「剣理人倫 我外皆師」〈53〉「量を積み重ねると質が生まれる」

2025/08/09 00:00(公開)

 皆さんの関心は豊橋中央高校野球部が活躍し、甲子園初出場を決めたことですね。先月末の東邦高校との決勝戦は球場またはテレビなどで観戦し、感動を共有した方は多いと思います。原稿提出の関係でこの記事が紙面に載る時は甲子園開幕後ですので、初戦を終えて2回戦に駒を進めている時かもしれません。

 

 私は愛知大会決勝の前日に所用で横浜に行った際、横浜スタジアムに立ち寄り神奈川大会の準決勝2試合目の途中から寸時観戦しました。内野席は立錐の余地なく満員で、試合展開も手に汗握る接戦で大変盛り上がりました。

 

 神奈川県はわかりませんが、愛知県は大会後半のトーナメント上位戦になると市街地にある球場は騒音の関係で使用出来ず、岡崎のような大きい球場で試合を行うと聞きました。私が観戦した横浜スタジアムでは声援や楽器演奏は大音量のドルビーサウンド状態で、球場を後にしても数キロ先まで聞こえました。結果は東海大相模高校の逆転勝利で決勝進出。途中で退席したのが悔やまれました。

 

 余勢を駆って翌日はテレビで愛知大会決勝を観ました。神奈川代表となった横浜高校の選手と中央高校の選手が地元の同じ野球チーム出身だったのも奇遇です。高校野球だけでなくいろいろな部活動やスポーツの素晴らしいところは常に一生懸命であり、どんな境遇でもあきらめずに今までの努力を疑わず、団体スポーツであれば仲間を信じて頑張りぬくところです。そして鍛えあげた体や精神に贅肉がなく、プレー以外の挙措も図面の線をひくような動きに魅力を感じます。

 

 志は縦糸、日々の実行は横糸にたとえられ、大事を成し遂げるにはこの継続心がなければ出来ないです。そして幸運は目前の事柄に全力投球する人に訪れ、消化試合で手を抜くような心がけだと必ず運が落ちると勝利の女神も言います。

 

 高校野球の熱い戦いや道場の教え子たちの日頃の練習を見ていると、手間ひまを惜しまない真面目さや泥臭さが、長い目で見ると足腰を強く鍛えてくれていると思います。

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