甲子園で11日にあった豊橋中央対日大三(西東京)では、小学4年からバッテリーを組む主戦の髙橋大喜地選手、正捕手の松井蓮太朗選手が躍動した。試合後、松井選手は「プロ一本」と明言した。
髙橋選手は三回、連続適時打を浴びるなどして2失点。松井選手は「序盤は髙橋の球が上ずっていて苦しい場面が多かったが、ところどころ大喜地の良さが出ていた」と振り返った。
2点を追う六回、砂田隆晴選手、松井選手の連続安打で好機を作ると、1死二、三塁で代打の小原圭大郎選手の打球が敵失を誘い同点に追いついく。だが八回に4番打者に内角甘めの直球を左翼に運ばれた。「もっと慎重になれば良かった。悪くなかったが、あの一振りで決められたのは悔しい」と話した。
打撃では三回に中前打、六回に左前打を放った。日大三は本塁打で試合を決めただけに「ヒットは打てたが、得点に絡めなかった。長打で走者を還したかった」とまったく満足していない。
2人は「向山ビクトリー」時代からのチームメート。中学ではともに「愛知豊橋ボーイズ」に入団した。豊橋中央にも「大喜地が行くのなら」と入学を決めた。「甲子園に舞台でバッテリーを組む」と誓い、夢はかなった。勝てない相手ではなかっただけに涙が込み上げた。「一緒にもっとバッテリーを組みたかった」と声を詰まらせた。
今後について松井選手は「ずっと目指してきたのでプロ一本」と明言。「ミート力は自信があるので、長打力を伸ばしていきたい。守備面ではこの経験を生かしていきたい」と意欲をみせた。髙橋選手は大学進学後にプロを目指す方針。次のステージでの共闘もあるかもしれない。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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