調査サイト「経済効果ドットネット」は、プロバスケットボールBリーグ「三遠ネオフェニックス」が1年で生み出す経済波及効果が全国で121億円に上ると発表した。リーグ中地区で初優勝した2023~24シーズンが対象で、年々盛り上がりを見せる現状を踏まえると、今後はさらに高い経済効果が見込めると期待も膨らむ。
一般社団法人「OASISジャパン」(東京都港区)が運営するサイトが、23年9月~24年5月を対象に調査した。
クラブのホーム試合での入場料や関連事業収入などのほか、対戦相手側の遠征にかかる消費額を合算。そこからクラブ運営費を差し引いた総消費額を算出した。
昨季はチャンピオンシップを含む33試合のホームゲームで、チケット消費は11億6300万円、グッズ消費は1億3200万円、交通や宿泊費、来訪者の観光消費は計12億5000万円だった。クラブの入場料収入が1億6900万円、スポンサー収入は11億6300万円、物販やスクール関連など約3億の収入があった。
ここからクラブ運営費16億6500万円を差し引いた総消費額は58億8100万円。これに複数の指標を用いて算出した経済波及効果は全国で121億円、県内でも67億8500万円に上ると分かった。
昨季は豊橋市総合体育館と浜松アリーナで延べ13万5000人を動員した。県外からの集客数3万7000人のうち、7000人以上が宿泊を伴う観戦だった。観戦者消費が25億5000万円で総消費額の43%を占めていた。
23年6月期は5年ぶりの最終黒字だったが金額は6万円。今季は地区連覇やブースターの盛り上がりなど世間の関心も高まって人気面では追い風となっている。今後はクラブ経営の安定感も増し、経済波及効果の貢献度はさらに高まるとみられる。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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