「剣理人倫　我外皆師」〈72〉「生まれつきの笑顔に戻れ」

　今年もあと10日ですね。年内の寄稿も今週来週の２回となりました。以前の職場では近くの会場で有名アーティストのクリスマスコンサートが開催されていました。数週間前から自分自身に発破をかけて仕事をしました。忙しさよりもウキウキ感が勝っていたので、トップギアの状態で頑張れました。何事も気持ち次第で効率は上がるので、前向きになる必要性をこの頃からわかってはいたのですがメンタルはまだ弱いです。

　コンサートでは入り口に華やかな装飾とクリスマスツリー。会場内は毎冬聴いているクリスマスソングに観衆の半分以上はサンタクロースの衣装。一年やりきったと感慨にふける時間ですし、大変盛り上がります。

　最後は何百人もいる観衆全員で「オリジナルスマイル」を歌います。当時人気絶頂だったＳＭＡＰの曲であり、もともと安定した支持を得ている飲料が、この曲をＣＭ起用したことで爆発的に売れました。今聴いても歌詞に励まされますので学生に紹介しています。

　先週三重県の高校１年生のクラスで、テーマはおまかせの講演依頼を受けました。どうして三重県から？と思いましたが、先生や教育委員会のネットワークはどこでもつながっているので声がかかりました。それと普通科から総合学科に変わった高校も増え、今後の進路選択の参考にするために人生の苦労人を講師にするのも理由だと思います。

　今までの私の体験から幅広い話をしますが、感想文に記される内容が、「人間には３種類あり、いてもいなくてもいい人。いると困る人。いないと困る人。みなさんは、いないと困る人になりましょう」の話が良かったと書いてくれる生徒が一番多いです。私は家の中ではいると困る人かもしれませんが、今後も学生と話し合う機会があれば時間をつくりたいです。

　オリジナルスマイルの歌詞には「山程ムカつくこと毎日あるけど　腐ってたらもうそこで終わり」とあります。生まれつきの笑顔は女神がくれた最高の贈り物ですので、笑顔でいることを心掛けていますが娘からは「キモイ」と言われます。