新城市門谷の鳳来寺山中腹にある「傘杉」に29日、地元の人々が新しいしめ縄を飾り付けた。
鳳来寺表参道沿いにある樹齢800年以上、幹の太さ8㍍、高さ60・8㍍。しめ縄は太平洋戦争終結後、復員兵たちが平和を祈って飾ったのが始まりとされる。一時期は中止したが、住民有志が保存会を作り2014年から引き継いで12月29日に飾っている。
午前10時過ぎに旧門谷小学校を出発し、尾張地区から登山に来た小学生らも加わって、長さ8㍍、太さ9㌢のしめ縄を担いで運んだ。
会員らは脚立に登ったり、竹ざおで支えたりしながら高さ4㍍の位置に縄を結びつけ、紙垂(しで)を飾り付けた。50分で作業を終えた。鳳来寺の藤本高仝住職が祈とうし、参加者が手を合わせた。
保存会長の山下修市さんは「しめ縄づくりから名古屋の人たちが手伝ってくれてうれしい。来年は経済が上向いてほしい」と話した。
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浜松市出身。大学卒業後、母親の実家があった豊橋市に住む。スポーツを皮切りに、蒲郡市政担当15年を経て現在新城市と北設楽郡を担当する。映画ロケの炊き出しからご当地グルメとなった「ガマゴリうどん」など、まちぐるみで取り組む姿を取材するのが好き。
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