「男子第76回、女子第37回全国高校駅伝」が21日、京都市の「たけびしスタジアム京都」発着のコースで行われた。3年連続で男女同時出場となった豊川は、男子が2時間03分36秒で7年ぶりに入賞の8位に入った。女子が1時間10分24秒で20位だった。
男子(7区間42・195㌔)は、強敵がひしめく1区で大沼光琉選手(2年)が区間30位とやや出遅れたが、2区の森田陽翔選手(2年)が日本人トップとなる区間7位の走りで21位まで押し上げ、3区の吉村竜友健選手(2年)も7人を抜き去る快走を披露。中盤以降は一人ひとりが順位を上げ、伊藤颯汰主将(3年)も同9位で入賞戦線に食らいついた。10位でたすきを受けたアンカーの永嶋駿樹選手(2年)は、冷静なペース配分で先行する2校を逆転。区間3位の走りで、目標の入賞を果たした。
2012年以来、優勝から遠ざかり「速さはあるが強さはない」という声も聞かれた。「古豪復活を」とどんなレースにも勝ち切る「威風堂々」を掲げ、新チームが発足した。最初は入賞のレベルからはほど遠かったが、夏の合宿以降にチームタイムを上げ、県大会では全員が区間賞で2年ぶりの優勝、東海大会では4連覇。奈良修監督は「入賞は夢ではないと言い続けたことが現実となった。どんなレースでも手を抜いていいレースはないし、小さくても勝つ喜びを感じる経験を積み重ねることで全国優勝に近づく。子どもたちが徐々に理解してくれて、伊藤主将を中心に良いチームを作ってくれたのが勝因」と振り返った。
伊藤主将は「1年間目標にしてきた入賞を達成し、豊川の強さを再び全国に示せてうれしかった。紅色の新ユニホームで新しい豊川を見せられた」と充実した表情を見せた。後輩には「力があるので、表彰台、優勝と上の景色を目指してほしい」とエールを送った。
購読残数: / 本
1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
週間ランキング
日付で探す