JR東海は、豊橋駅の在来線改札口側にある切符売り場の営業を2日で終了し、3日からは「サポートつき指定席券売機」へ切り替えると発表した。新幹線側の有人窓口は継続されるものの、ターミナル駅の窓口閉鎖という大きな方針転換に対し、SNS上では混乱を懸念する声が上がっている。
SNSでは「ターミナル駅で窓口閉鎖は厳しい」「受験シーズンの対応が不安」といった声が上がる。一方で「窓口で並ばずに済むなら便利になる」と歓迎する意見もあった。湖西市内の60代男性は「窓口はいつも行列で時間がかかる。自動化は悪い話ではない」と期待する。別の20代男性も「しっかりと対応してくれるのであれば良いのではないか」と好意的な声が目立った。
「サポートつき指定席券売機」は、従来の券売機機能に加え、オペレーターが遠隔で発券を支援する仕組みだ。新幹線や特急券の購入は利用者自身の操作を基本とするが、受話器や画面上のボタンでオペレーターを呼び出せば、操作方法の案内が受けられる。これまで窓口対応が必須だった学生割引や「ジパング倶楽部」などの証明書が必要な切符、通学定期券の購入、払い戻しも可能だ。
まず呼び出しボタンや受話器でオペレーターに接続し、音声と映像による案内に従って証明書などを提示する。その後、オペレーターが遠隔で発券手続きを行い、利用者が代金を支払うという流れだ。クレジットカード利用時には暗証番号の入力が必要となる。
今回の導入について同社は「労働人口の減少により人員の確保が難しくなる中、駅の効率的な運営とサービスの維持・向上の両立は課題と考えている。駅のご利用状況などに鑑みて、在来線窓口をサポート付き指定席券売機に置き換えることとした」と明かす。
懸念される混雑対策については、営業時間を従来の午前5時10分から午後10時半までの運用から、終了時刻を30分繰り下げて午後11時までへと拡大する。同社は「ご不明な点があれば、案内センターのオペレーターが遠隔でご案内をすることもできるため、安心してご利用いただきたいと考えております」と理解を求めている。外国人観光客への配慮として、英語、中国語(簡体、繁体)、韓国語に対応している。
同様の券売機は、現在名古屋駅(近鉄改札内)や岡崎、三河安城など県内14駅にそれぞれ1台設置されている。他駅への今後の展開について同社は「現時点で具体的な計画は未定」ととどめた。
旧国鉄時代、指定席券は「みどりの窓口」で購入するのが一般的だった。しかし、ICカードやネット予約の普及により窓口の利用者は激減。JR東日本では2010年度に約50%だった窓口購入比率が、20年度には約20%まで落ち込んだ。その後、JR各社は窓口の削減を加速させてきたが、24年春には通学定期の更新客が集中し、各地の窓口で混雑が発生した。JR東日本が削減方針を見直すなど、有人対応の重要性が再認識されることもあった。
現在は、ネット予約サービスが各社で異なり、他社管轄にまたがる区間の購入が困難なケースがあるなどの課題も一部で指摘されている。誰もが迷わず利用できるかどうかが、今後の焦点となっている。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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