「第44回全国高等学校弓道選抜大会」(12月23~25日、静岡県藤枝市)の女子団体で、県立豊橋商業高校弓道部が創部71年目にして初の全国制覇を成し遂げた。優勝メンバー4人らがこのほど、豊橋市役所を訪れ、長坂尚登市長に喜びを報告した。
大会では、予選を危なげなく突破し、決勝トーナメント初戦で祐誠(福岡)を9対7、2回戦は富山第一(富山)を11対6で破ると、続く準々決勝では岸和田産業(大阪)を9対6で退けた。準決勝の高松商業(香川)を7対5で制し、決勝の首里(沖縄)戦では、12本中11本を的中させる圧巻の射を披露。11対9で頂点に立った。
長年指導にあたる成田義雄さんは「中学時代に新型コロナウイルス禍を経験し、大声を出さずマイペース。それが大会でも自分の世界でリズム良く引く強みにつながった」と分析する。
チームを率いたのが、主将の村松歩果選手(2年)だ。小学5年から競技を始めた経歴があるが、夏ごろから調子が上がらず今大会は補欠だった。夏のインターハイでは8位に終わり「非常に悔しい思いをした」と振り返るが、転機はともに戦った先輩の清田麗愛選手から引退時に掛けられた「これからも頑張れ」という言葉だった。「負けるわけにはいかない。成長した姿を見せたい」と前を向けるようになった。
夏の大会後、顧問の大河内遥香教諭から主将に任命された当初は、責任感や多忙さから苦労も絶えなかった。しかし、自身の葛藤を乗り越え「今は主将を任された時よりも楽しく取り組めている」と成長を実感する。優勝の瞬間は「安心感と、チームのおかげで勝てたという喜びがあった」と笑みがこぼれた。
決勝では、県大会数日前にメンバー入りした本間心乃華選手(1年)が「余計なことを考えず1本ずつ集中した」と躍動。村松主将が見守る中でチームは一丸となった。表敬訪問で選手たちが大きな優勝カップを披露すると、長坂市長は「みんなの人生の5本の指に入る思い出になったことだろう」と祝福した。村松主将は「夏のインターハイでも優勝を狙いたい」と宣言した。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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