豊橋市などを舞台に描かれた人気アニメ「負けヒロインが多すぎる!」(マケイン)とコラボしたイベントが市内各所で展開されている。続編の制作決定を追い風に、関係者らはファンの来訪やさらなる盛り上がりに期待感を高めている。
豊橋市出身の作家の雨森たきびさんによるライトノベルが原作。「負けヒロイン」たちが織りなす新感覚の青春ストーリーとして人気を集め、昨年7月から9月にかけてアニメ化された。放送後は、全国からファンがアニメの舞台を訪れる「聖地巡礼」が活発化した。
豊橋総合動植物公園(のんほいパーク)では、雨森さん書き下ろしシナリオに合わせ、ヒロインの八奈見杏菜の声で園内放送が流れるほか、缶バッジ、ステッカー、アクリルスタンドなど限定グッズも多数販売されている。
さらにキャラクターパネルが配置され、作品の世界観に重ねて写真撮影が楽しめるよう工夫されている。担当の白崎智大さん(41)は「観覧車のシーンが印象的な八奈見さんのパネルは、写真撮影の際に観覧車と一緒の画角に収まるような場所に設置し、放虎原ひばりさんには、彼女の雰囲気にぴったり合う池の前にパネルを配置した。作品をきっかけに動物園に何度も来てほしい」と呼び掛けた。
初日の売店前には、開店直後から長い列ができた。来店者の8割以上が作品関連のグッズを買い、その週末には500~600人が訪れた。その後も、男性の一人旅からグループ、さらにアジア系の海外のファンらの姿をよく見かけるという。関係者は「作品の効果はすごい。八奈見さんのアクリルスタンドとバッジが圧倒的人気」と語る。「作品をきっかけに動物園に縁のなかった人にも訪れてもらい、素晴らしさを感じてもらいたい」と期待を寄せた。
JR東海のキャンペーンでは、東海道新幹線の乗車特典として制服姿のキャラクターを描いたオリジナルクリアファイルなどを精文館書店豊橋本店や豊橋駅観光案内所でもらえる。コラボは第4弾で担当者は「アニメ第2期の制作も決まり、より盛り上がりを感じます」と話した。
両キャンペーンとも25日まで。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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