【連載】「剣理人倫 我外皆師」〈43〉「『お・も・い・や・り』の精神を大切に」

2025/05/31 00:00(公開)

 木々の若葉が濃くなりました。いよいよ日本列島がじめじめ・しとしとの時節に入ります。何でもほどほどがベストなので、田畑やダムを潤すぐらいの程よい雨は歓迎ですが、度が過ぎると命に関わります。もはや異常気象は日常であると腹をくくり、備えを固める覚悟が要ります。

 

 先日慢性化しているぎっくり腰になり、とても痛くつらいです(現在進行形です)。用心していても繰り返してばかりですので、これも日常ですね。

 

 今は目覚め後すぐに起き上がることもできず、3分以上かけて上体を起こし、トイレは赤ちゃんハイハイで移動です。車から降りる時もしびれから時間がかかります。

 

 旅行を予定していたので一時的なハリ治療をと思い受診したら重症でした。今後はMRI検査をして手術する予定です。診療中の院内では車いすで移動、外では松葉づえを使用しています。体が不自由の身になり、周りの人が順番をかわってくれたり、道を広くあけてくれたりドアの開閉など親切な対応をしてくれ、ありがたく感謝の気持ちでいっぱいです。「荷物持ちましょうか?」と声を掛けてくれた人もいました。

 

 以前東京オリンピック招致活動の際、「お・も・て・な・し」が流行語になりましたが、日本人には惻隠(そくいん)の情があり親切で「お・も・い・や・り」の国であると再認識しました。この数日間に受けた体験を通じて他人への思いやりが自分は実行できているのか考えさせられました。

 

 ちょうど行き先が北陸方面だったので映画やテレビで有名な福井商業高校におじゃましてチアリーダー部JETSの生徒さんと話しました。笑顔もすてきで先生も「全然オーラが違うでしょう」と言っていました。私が将来の夢を聞いたら目を輝かせて「周りに喜びや幸せを与えられる人になりたい」でした。はっきりと目標が言えて実践しているのはすごいですし、人知れぬ努力はいつか必ず報われる日が来るのだと大活躍中の彼女たちから教えられました。皆さんに助けられ勇気をもらった北陸路の旅でした。私も周囲の人に湿布のにおいでなく、おもいやりと感動を与えられる人になりたいです。

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