豊橋市美術博物館で「終戦80年 軍都豊橋の面影展」が開かれている。戦争の記憶を次世代に継承するため、豊橋の歴史、戦時下の市民生活、空襲の被害などを紹介する。8月31日まで。無料。
約300点の資料を展示。1885(明治18)年の歩兵第18連隊の設置から敗戦に至るまでの豊橋の移り変わりをさまざまな資料で伝える。
1908(明治41)年には第15師団が設置された。歩兵第60連隊、野砲兵第21連隊、工兵第15大隊などあまり知られていない部隊も紹介されている。第15師団が1925(大正14)年に廃止され、施設を使って陸軍教導学校、予備士官学校が開かれた。老津飛行場、豊橋海軍航空隊など数多くの軍関連部隊や施設があった。軍隊の存在は豊橋経済の一翼を担うとともに、兵士やその家族にも大きな影響を与えたことが分かる。
企画展開催に際し、市民約50人が資料提供を申し出て、そのうち40人から約700点の資料が提供された。このうち約50点を展示している。軍隊手帳、勲章、寄せ書き日章旗、千人針、写真帳、奉公袋など。
会場は撮影可能で、夏休み前の子どもが資料を写真に収めていたほか、熱心にガラスケース越しに展示品を見ている人たちがいた。
今後のギャラリートークは19日と8月23日の午前11時から。美術博物館学芸員が解説する。
また「びはく講座 豊橋と軍隊」は3回。26日に「歩兵第18連隊の成立」、8月2日に「日露戦争と第15師団」、同9日に「昭和の豊橋と軍隊」。いずれも午後2時からで料金は100円。
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1967年三重県生まれ。名古屋大学卒業後、毎日新聞社入社。編集デスク、学生新聞編集長を経て2020年退社。同年東愛知新聞入社、こよなく猫を愛し、地域猫活動の普及のための記事を数多く手掛ける。他に先の大戦に詳しい。遠距離通勤中。
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