湖西市新居・中根庭園を研究する会(吉元洋美会長)は、世界で活躍した造園家中根金作氏(1917~95年)が手掛けた日本庭園のある同市老人福祉センターで講演会を15日に開く。金作氏の孫で中根庭園研究所副所長の中根行宏氏を講師に招き、庭園も特別公開する予定。参加者を募集している。
金作氏は現在の静岡県磐田市出身で、足立美術館(島根)や二条城(京都)、ボストン美術館(米国)など国内外にある多くの庭園設計を手掛けたほか、文化財庭園の修理保護事業にも携わったとされる。吉元会長によると、金作氏は旧・新居町の都市緑化計画に長年関わっていたといい、センターの日本庭園もそのひとつ。2023年の修復の際には行宏氏が監修した。
講演では行宏氏が庭園の鑑賞の仕方や楽しみ方を伝えたり、聴講者と共に見学したりする予定。会場となる大広間から庭園が見える状態で聴講できるという。
吉元会長は「金作氏は戦時中、豊橋市にあった歩兵第18連隊にも入隊していたこともあるなど東三河とも縁がある人。金作が手掛けた庭やその生き様から心に残るメッセージを受け取れるような気がする」とした上で「四方向からそれぞれ違った風景をみられる庭園。この機会にぜひお越しいただきたい」などと呼び掛ける。
入場料1000円。午後2~4時、定員100人(ただし事前申し込みが必要)で若干の空きがある。問い合わせは吉元さん(090・6090・6716)へ。
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