正月を前に、豊橋市八町通3の安久美神戸神明社(平石雅康宮司)で29日、年末恒例の巫女(みこ)らの手作業による、干支(えと)の絵馬が付いた破魔矢づくりがあった。
絵馬付き破魔矢の授与は2020年から。日展会友で上品な動物画で知られる市内の日本画家鈴木一正さんに原画を依頼している。
作業最終日のこの日は、巫女姿の大学生ら4人が、九州の郷土玩具を題材に馬を描いた絵馬を1枚ずつ、矢の先に赤いひもで丁寧に結わえた。250本奉製し、元日午前0時から2000円で授与する。平石宮司は「毎年かわいらしい絵柄で皆さんに喜んでいただき、毎年集める方もみえます。来年は丙午(ひのえうま)で陽の火が重なる力の強い年回り。力強さが良い方向に発展してほしい」などと話した。
かわいらしい「干支張子つきおみくじ」(500円)は人気が高く、今年は昨年より100個増やして限定600個用意した。1~15日の正月限定御朱印は朱印紙で授与するほか、1~7日は「東照宮由縁松願掛け神事」も予定している。
鈴木さんは1964年、豊橋生まれ。現在は晨鳥社会員、日展会友、地元の彩楽会主宰として活躍中。絵馬の原画は額装し、神明社内の額殿に展示される。
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愛知県豊橋市生まれ。大学卒業後、校閲記者として入社。1年後に報道記者に転身した。2020年から報道部長。芸術、福祉、経済・奉仕団体などを担当する。趣味は、かなりジャンルに偏りのある読書と音楽鑑賞。思考のそっくりな一人娘と趣味を共有している。
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