豊川市の豊川稲荷で2~4日、国内外で活躍する墨絵師の西元祐貴さんが「豊川 新鳥獣戯画」のふすま絵の第2弾「乙巻」を制作した。午(うま)年開帳がある11月までに計4回、寺に数日滞在して計12枚を完成させる。
2025年に始まった御開帳記念の企画で、「日本最古の漫画」とも称される鳥獣戯画を現代の感性と融合させる。すでに第1弾の「甲巻」は完成しており、擬人化されたウサギやカエルなどを描いた。
今回の乙巻では、龍、麒麟(きりん)などの架空の怪獣と虎や馬などの実在の動物を写実的に描き、躍動感あふれる作品に仕上げる予定だ。最初の3枚では、飛び跳ねる馬などが登場している。
ふすまは、寺の中で格式が高く建築美を誇る「最祥殿」に収められる。実際に取り付けた状態で描いており、どのように見えるのかをイメージしながら進める。
西元さんは見る人を圧倒するダイナミックな表現が特徴で、NHKテレビ「美の壺」や、中学校の美術教材に取り上げられた。また香港クリスティーズオークションでは、その場で描き上げた墨絵が即座に落札された。
「前回の甲巻を上回る作品に仕上げようとプレッシャーを感じながら、描いています。1000年後には、私の描いた作品が鳥獣戯画と言われるようなふすま絵にしたい」と意気込む。
2030年の大開帳までに丙巻、丁巻も完成させる予定だ。甲巻は、諸堂拝観(大人500円、中学生以下300円)の中で見ることができる。
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1973年生まれ、豊川市出身。建設業界に勤務後、96年に入社。2022年から豊川市を担当している。趣味は美術館巡り。ポッドキャストでラジオを聞くのも好きで、さまざまな番組を楽しんでいる。
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