田原・パッチファーム栽培のカブ「あやめ雪」が野菜ソムリエサミット金賞に

2017/02/22 00:00(公開)
カブ「あやめ雪」を手にする中川代表=田原市内で
 田原市赤羽根町の農家「Patch Farm(パッチファーム)」(中川貴文代表)が育てたカブ「あやめ雪」が、野菜・果物の品評会「野菜ソムリエサミット」(日本野菜ソムリエ協会主催)で金賞を受賞した。同品評会での金賞受賞は葉ニンニク、カボチャに続き、これで3度目。中川代表(34)は「評価をいただいて、素直にうれしい。これからもこだわりをもって作っていきたい」と話している。
 地元出身の中川代表は元サラリーマン。祖父名義の畑を継いで、2015(平成27)年に農家として独立した。ニンジン、サトイモ、スナップエンドウ、長ナス、ズッキーニなど、年間を通じて約50種類の野菜を全て露地で栽培。地元で調達する米ぬかなどを使った自家製の有機肥料を使用しているが、味が乗るように、量は最小限に抑えている。現在、季節の野菜を詰め合わせたバスケットを販売するほか、東京のレストランなどに農産物を卸す。
 カブの栽培面積は全体で約300平米で、金賞を受賞した「あやめ雪」に加え「もものすけ」と呼ばれる2品種を作っている。
 同品評会は、協会が認定する有資格者の野菜ソムリエが評価員として「美味しさ」などを基準に審査。金賞と銀賞の2段階で、受賞品は同協会認定のレストランや小売店に紹介される。中川さんが育てたあやめ雪は肉質の良さ、生で食べたときの甘みや食感、みずみずしさなどが高く評価された。
(千葉敬也)
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