豊川市は、自動車の「ご当地ナンバープレート」の導入を検討している。市の知名度アップにつなげる。2029年5月頃の交付開始を目指す。
この制度は2006年にスタート。当初は「豊橋」など地域名のみだったが、18年から地域の風景や観光資源などを表示できる「図柄ナンバープレート」が導入された。図柄ナンバーは、東京五輪や富士山などが有名で、これまでに全国78地域で導入されている。
市は図柄ナンバープレートの導入を目指しており、今年12月までに意思表明し、来年4月に国土交通省に申し込みをして、同9月に図柄を提案。2029年5月頃に交付を始める。
導入には元気なとよかわ発信課、商工観光課、市街地整備課、市民税課、企画政策課など複数の部署が関係することから、連携するためにワーキング組織を立ち上げて準備を進める計画だ。
図柄は公募する。その中から市民投票などで選んでもらう方向になる可能性が高い。表示する地域名は「豊川」になる公算が大きいという。
市では2013年に市制70周年を記念して、市のマスコットキャラクター「いなりん」をデザインした原付バイクのご当地ナンバーを導入したことがある。用意した700枚は半年間ですべて交付された。
一方で課題もある。図柄ナンバーの交付を受けるためには、現状では1万円程度の費用が必要になる。飛鳥ナンバーを例にみると、8500~1万1260円の交付費用に加え、1000円以上の寄付金が利用者負担となっている。1万円を負担してまで、ご当地ナンバーを付ける人がどれだけいるのかだ。
また普及率は今年3月末で飛鳥9・93%、富士山7・23%、出雲6・59%と高い地域がある一方で、庄内0・8%、春日井0・99%、鳥取0・84%など1%にも満たない例もある。
近隣では岡崎市が23年に導入し、徳川家康の具足の年代ごとの変遷をイラストで表現した。現状の普及率は導入から期間が短いこともあるが0・94%。岡崎と隣接する豊川市で、このナンバーを見かけることは今のところほとんどなく、どれだけ市の知名度アップにつながるかは未知数な部分もある。
市の担当者は「ご当地ナンバーを導入し、多くの市民が利用している自治体は、市民向けの積極的なPRをしているケースが多い。導入が決まったら、多くの市民にご当地ナンバーの交付を受けてもらえるよう、しっかりと対応していきたい」としている。
購読残数: / 本
1973年生まれ、豊川市出身。建設業界に勤務後、96年に入社。2022年から豊川市を担当している。趣味は美術館巡り。ポッドキャストでラジオを聞くのも好きで、さまざまな番組を楽しんでいる。
週間ランキング
日付で探す