高校野球愛知大会準々決勝 豊橋中央×至学館

2017/07/27 00:01(公開)
至学館を相手に9回4失点と力投した豊橋中央・西脇=岡崎市民球場で
豊橋中央が初の4強入り

 優勝候補の一角だった至学館から大金星を挙げ、同校初の4強入りを決めた豊橋中央。サウスポーの西脇壮哉投手(3年)が終盤に下半身がつるアクシデントに見舞われながら、味方を信じて投げ抜き、主将の長峯樹生捕手(3年)がここぞの場面で打った。女子高として設立した学校が、名実ともに県内屈指の強豪校にのし上がった。悲願の甲子園まで、あと2勝だ。
 打線の援護もあり、西脇が9回7安打4失点、123球の熱投でマウンドに立ち続けた。
 9回表。リードは2点。先頭の4番・鎌倉に四球を与えると、右股関節に張りを感じた。ベンチに下がって治療を受け、再びマウンドに戻る直前、樋口靖晃監督(45)から言葉をかけられた。「内外野が守ってくれる。いつも以上に周りを信じて投げろ」。
 続く打者を三ゴロ併殺で料理し、あと1死。四球で出塁を許すも、最後はきっちり中飛に仕留め、勝利をつかんだ。「序盤は気が入らない投球だったけど、6回からはフルパワーで投げようと思った」。体が悲鳴を上げるアクシデントにも、味方を信じ、打たせて取る投球で乗り越えた。
 新城ボーイズ出身で、御津中時代から高校2年までは外野手だった。投手にはこの春、本格的に転向したばかりだが、物怖じしない強気な性格でエースに成長した。「親からも投手をやってみろを言われて、自分から志願した。親のことは嫌いだけど、たまには言うことを聞こうかなと」。照れ笑いを浮かべたが、両親の助言に「ここまで成長できるとは思わなかった」と感謝した。
 決勝進出をかけたあすの相手は強打の中京大中京だ。選手層が厚く、継投策になる可能性もあるが、西脇は「無駄な四死球をなくし、チームに流れを呼び込める投球をしたい」と意気込んだ。
(由本裕貴)

準々決勝
至学館
101020000|4
11202000X|6
豊橋中央
(至)川口、新美-井口
(豊)西脇-長峯
(岡崎市民球場)

 豊橋中央は初回、相手のミスで1-1の同点とすると、2回に杉田の犠飛で勝ち越し。3回に追い付かれたが、その裏に長峯の二塁打で2点を勝ち越した。5回にも再び追い付かれたが、その裏に長峯、斉藤の連打で2点を勝ち越し、西脇がこのリードを守り抜いた。
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