豊橋を舞台にした映画づくりに取り組むプロデューサーの谷口由里子さんが12日、豊橋市役所に長坂尚登市長を訪ね、30日から市内で一般公開の短編映画「竹とタケノコ」(川上信也監督)をPRした。今年2月に那覇市であった「沖縄NICE映画祭3」のグランプリ受賞も報告した。
作品は、手筒花火に夢中な父晃役を駿河太郎さん、発達障害を抱えながら絵の才能を持つ息子の悠人役に清水尚弥さんを起用した。まつりでの神事を前に病死した父に代わって、息子が手筒花火を揚げようと決意。豊橋伝統の手筒花火を通じて親子の思いを受け継ぐ物語を描いた。
作中の場面はすべて市内で撮影した。吉田神社でのクライマックスの放揚シーンへ向け、煙火指導や手筒花火の製作にも携わった。
1年前の完成から市内外で上映会を開いてきた。品川国際映画祭では審査員を務めた俳優の藤岡弘、さんから「未来を作る子供たちに希望を与える映画だ」と評価を受けた。
谷口さんのふるさと石川県七尾市でも復興支援上映会を開き、全国各地を巡って豊橋で念願だった劇場での一般公開にこぎつけた。
谷口さんは「作品を鑑賞して、豊橋のまちの誇りや地域のつながりを感じてほしい。映画祭グランプリの受賞で市内外に豊橋を発信するきっかけにもなってうれしい。エンターテインメントの持つ力で、見る人を元気づけたい」と語った。
一般公開は、豊橋市藤沢町の「ユナイテッド・シネマ豊橋18」で30日から2~3週間の予定。前売券は一般1500円(当日1600円)で販売中。詳細は「竹とタケノコ」公式SNSへ。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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