豊橋公園での多目的屋内施設(新アリーナ)と公園東側エリア事業の行方が7月の住民投票に委ねられたのを受け、賛成派市民らでつくる草の根組織「新アリーナを求める会Neo(ネオ)」が27日、豊橋市民センターカリオンビルで発足記者会見を開いた。各種団体や自発的グループの市民らの集まりで、今後の運動ではアリーナ完成後のまちづくりも視野に入れた正確で前向きな情報発信を目指す。
親組織「新アリーナを求める会」で共同代表を務める小林佳雄さん(物語コーポレーション創業者)が代表に就いた。副代表には市内の商業者団体やスポーツ団体、連合や「三遠ネオフェニックス」ブースター有志や若者ら複数の自発的なグループが参加した。
今後の投票運動では新アリーナの必要性を訴える約6万枚のチラシを市民に手渡しし、可能な限り対面で説明する。6月19日には市公会堂でスポーツビジネスに詳しい山谷拓志さんを迎えて市民向け講演会を開く。詳細は後日発表する。
新アリーナが欠かせない理由について小林代表は「人口減少や観光資源に比較的乏しい豊橋が衰退を避けるには、スポーツを含むコンテンツビジネスでの誘客が欠かせない。アリーナはその受け皿となる施設だ」と必要性を説いた。
反対派が主張する「ハコモノ」「多額の税金投入」「バスケットボールのためのアリーナ」といった批判に対し、小林代表は「新アリーナは建てたら終わりという従来のような『ハコモノ』とは違う。将来のまちおこしや市民のアイデンティティーの醸成に重要な役割を担う」とまちの未来を見据えた前向きな視点で語るべきだとした。
説明重視の運動方法については「有用性を説明すれば時間もかかる。脱ハコモノや、税金の無駄遣い批判、豊橋公園の緑を壊すなといったワンフレーズの主張は数秒で片付けてしまう。納得できる正しい情報を市民に届けたい」と語った。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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