豊橋市の手筒花火を題材にした短編映画「竹とタケノコ」が、同市の「ユナイテッド・シネマ豊橋18」で5月30日から一般公開された。公開2日目の31日、監督の川上信也さんと主演の清水尚弥さん、プロデユーサーの谷口由里子さんが舞台あいさつした。手筒花火との出合いや撮影現場での裏話、作品を通じて触れ合った人との思い出を振り返った。
清水さんは自ら揚げた手筒花火について「俳優でなければ、こんな経験はできなかった」と感謝した。市民との交流について「昨年の豊橋祇園祭も私的に訪れた。次はプライベートで手筒を揚げたい」と語った。
川上さんは、豊橋フィルムコミッションの鈴木恵子さん(故人)や奉賛会長との出会いを取り上げた。「翌日に年1回の竹取り作業があり、同行させてくれた」などと構想が固まっていく過程を明かした。
谷口さんは、豊橋を舞台にした映画作りのため移住して3年目。第3弾の作品は市内外で上映会を開き、昨年10月には古里の石川県七尾市で上映会も開いた。今年2月には那覇市での「沖縄NICE映画祭3」でグランプリを受賞した。
今回の劇場一般公開について「多くの協力や支援があって地元の皆さんと一緒に作り上げたことがうれしい。凱旋(がいせん)上映で、もっと多くの人に見てほしい」と呼び掛けた。
手筒花火を愛する父役に駿河太郎さん、発達障害を抱えながら絵の才能を生かそうと励む息子役で清水さんが出演。手筒花火を通じ親子の絆を描いた。
一般公開は6月5日まで1日4回上映する。6日以降の予定は映画館ホームページで。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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