初のBリーグ優勝を狙う「三遠ネオフェニックス」は10日、ホームの「浜松アリーナ」でチャンピオンシップ(CS)初戦に臨む。対戦相手は、ワイルドカード(Wカード)上位の「群馬クレインサンダーズ」(東地区3位)。昨季は広島ドラゴンフライズに一歩及ばず初戦敗退。昨季の「忘れ物」を取りに行くために必要なこととは。三遠の大浦颯太選手(27)に聞いた。
―昨季の広島との第2戦、入れば同点という場面でシュートが外れて試合終了。悔しそうな表情で天を仰いだ場面が印象的でした。その時の気持ちを教えてください。
◆最後は責任を持って打ったが、決め切れなかった。優勝できると思っていたから本当に悔しかったし、責任は感じている。終盤までの過程で自分たちが劣っていた。
―それを踏まえて今季意識していることは。
◆最終盤で3点シュートを任されることが多い。ミスで終わらないで決め切る力も伸ばすことは大事だけれど、とにかく自信を持ってシュートを打ち続けた。チームとしてはディフェンスリバウンドやポジショニングなど、細かな部分の完成度を高められるように昨夏から取り組んできた。
―今季を振り返ってください。
◆前半は右肩上がりできたが、終盤はけが人がいる中での戦いだった。万全でなかろうが、勝つために何ができるかを考えて遂行することに変わりはない。
―昨季も終盤にかけて失速した印象で少し心配する部分がありますが。
◆昨年と今年でチームメンバーも違うし、気にしていない。今季はCS決定後、細かなところを詰める中で、考え事が増えて、選手の良さが消えていた。CSが終わって「必要な負けだったね」と言えるようにしたい。
―今季は途中出場が多いですが役割は。
◆新しく良い選手が入ってきたので、攻めのバリエーションが増えた。司令塔としてチームスタイルの「ペース」を出すこと、ゲームの流れを見ながらディフェンスの形をセットし、ゲームコントロールする役割をより意識するようになった。
―主将の佐々木隆成選手の存在は。
◆苦しい中でも点を取ってくれて頼もしい。違ったタイプのPGで相手にとって脅威だと思う。
―CSへの意気込みをお願いします。
◆優勝を狙えるチームなので、強い思いを持ってどんな手を使ってでも勝ちたい。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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