バスケットボールBリーグの「三遠ネオフェニックス」(中地区1位)は10日、シーズン王者を決める「チャンピオンシップ(CS)」準々決勝第1戦に臨んだ。ワイルドカード上位の「群馬クレインサンダーズ」(東地区3位)とホームの「浜松アリーナ」で対戦し、83対80で接戦を制した。通算1勝0敗として初の準決勝進出に王手をかけた。第2戦は11日、浜松アリーナで。
序盤から互いに点を取り合う展開で29対25で第1クオーター(Q)を終えた。第2Qは48対46と詰め寄られたが、第3Qは佐々木隆成選手が2本の3点シュートを決める活躍で68対59と点差を広げた。ところが第4Qは立て続けに3Pを決められ残り13秒で1点差。終了間際にデイビッド・ダジンスキー選手がフリースローを落ち着いて4本連続で決め、逃げ切った。
レギュラーシーズン最終節以降、CS開幕に向けて大野篤史ヘッドコーチ(HC)は選手に「もっと(勝利を)欲さないといけない」ことを伝えてきたという。初戦を振り返って「ボールを我慢強く回してチャンスを待てたのが勝因だ。欲してた証拠」とプレーに表れていた点を評価した。
この日は今季限りの引退を表明した柏木真介選手を先発で起用した。これには「シューターを止めるため、食らいつける真介に任せた。しばらしい仕事をしてくれた」とねぎらった。途中出場の根本大、津屋一球の両選手は「泥臭くボールを追ってディフェンスをセットしてくれた」と分析。
昨季以上にブースターの熱が感じられる試合会場の雰囲気について「うれしいことだ。支えてくれる人のために戦わないといけない」と感謝した。
佐々木選手は「タフな試合だったが、リバウンドやルーズボールを奪う気持ちの面で負けずに戦えた」と振り返った。個人的に戦前からキーマンに挙げ、この日は3本の3Pを決めた津屋選手に対し「攻撃を組み立てる場面が多い。相手のマークが来ても打ち切ることができ、良い意味で空気を読まないプレーを少し引き出せた」と語った。
津屋選手は「辻、細川の両選手のオフボールのディフェンスへの対応が役割だ。コンタクトしながらの守備が課題だったが、コーチ陣と決定的な弱点を修正し、ミスを最小限に抑えられた。シュートは打たせてくれるチームなので、次も積極的に挑みたい」と得点に意欲を見せた。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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