豊橋技術科学大学と豊橋市は27日、次世代産業の振興などで覚書を締結した。
次世代半導体・センサ科学研究所「IRES²(アイリス)」の新工場とオープンラボ完成がきっかけ。半導体を使った先進的な実験装置を使う基礎研究部門と半導体の「設計」「製造」「評価」を一気通貫でできるLSI工場、研究を実社会に応用展開する社会実装部門などを備える。半導体事業にすでに関わっているか、これから参入を考える企業や団体にとって世界トップクラスの次世代半導体研究と試作拠点。
これまでは本部の1号棟、研究と工場の2号棟、動物実験などができるライフサイエンス実験施設の3号棟があった。6月に新工場の4号棟、オープンラボの5号棟が開所する。
4号棟は2号棟の工場機能を大規模化した。延べ約2000平方㍍にLSI製造に欠かせない高度な清浄環境を備えたクリーンルームを多数備え、研究所の工場機能を強化する。5号棟は企業向けの個室研究室12部屋や共創スペースを備え、アイデア創出から技術相談、実証までができる環境になっている。
締結式では若原昭浩学長と長坂尚登市長が覚書に署名した。連携協力事項は、アイリスの市内企業の利用促進▽市内企業の半導体を核とした次世代産業への参画促進▽半導体を核とした次世代産業に携わる企業の協業、連携、誘致の促進▽アイリスを活用した市の産業振興のための取り組みの推進―など。
若原学長は「半導体産業の裾野は広く、今や自動車も半導体がないと動かない。高度な技術を持った東三河の企業の新しい軸を立てる手伝いをする機会を強化していただいた。ぜひ使ってほしい」などと語った。
長坂市長は「技科大と連携し、市内の企業にさまざまなチャンスに触れる機会を提供したい。市外からの半導体関連企業の誘致などにも取り組み、新たな地域産業を生み出して地域社会の発展につなげたい」などと述べた。
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1988年生まれ。三重県津市出身。
地元で数年間地域紙の記者を務めた後、某ゲーム会社で企画の仕事などを経験。新型コロナウイルス禍で紆余曲折あって豊橋市で再び地域紙の記者に。地域の人に地域の良いニュースを伝えたい。
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