バスケットボールBリーグ「三遠ネオフェニックス」(中地区首位)は11日、浜松アリーナであった年間王者決定戦「チャンピオンシップ」(CS)の準々決勝で群馬クレインサンダーズ(ワイルドカード上位)と第2戦を行った。終盤で群馬に追い上げられたが、要所を締める試合運びで93対84で連勝。出場3回目で初の準決勝進出を決めた。準決勝は浜松アリーナで17日から、昨年の天皇杯王者「琉球ゴールデンキングス」(西地区首位)と対戦する。
試合序盤は得点の奪い合いで、三遠が25対22とリードして第1クオーター(Q)を終えた。第2Qは佐々木隆成と大浦颯太の両司令塔が機能。小刻みなパスをつないで得点をアシストしたり、得意の3点シュート(3P)を自ら決めたりして流れを引き寄せた。群馬が得意とする3Pを1本に抑え、50対32と大量リードで折り返した。
第3Qは中盤で連続15得点され5点差まで詰められた。佐々木、大浦の両選手が終盤までに3Pを決めるなど要所を締めた。第4Qも群馬の猛攻で3点差とされたが、吉井、津屋の両選手の3Pで流れを引き戻した。デイビッド・ヌワバ選手も要所でゴールを決め、10得点で群馬の追い上げを振り切った。
この日は4300人超が観戦に訪れ、試合終了のブザーとともに三遠ブースターの観客席から歓喜の声が起きた。三遠はBリーグ初年の2016年度と昨季の24年度に続く3回目のCSで、初の準決勝進出を決めた。
大野篤史ヘッドコーチは「勝てたことが一番だと思う」と結果について語った。二桁得点差でリードしながら、後半2度の追い上げを許した局面については「我慢強くボールを回せたが、後半は得点ほしさから相手ディフェンスをこじ開けようとしてしまった」と課題点を挙げた。
ベテラン柏木真介選手について、第3Qで群馬の3Pを見抜き、自身のファウルと引き換えに打たせなかったファインプレーを挙げて「それはまじで大きかった。得点は挙げなくても必要な役割を演じられる。若い選手にはいい教科書だ」とたたえ、相手の勢いを止める隠れたファインプレーを絶賛した。
佐々木選手はピンチを乗り越えて勝ち切った点について「劣勢に追い込まれても、自分たちのプレーを心掛ける共通認識がチーム内で共有されている。CS優勝へ向けていい材料としたい」と意気込んだ。
ヌワバ選手はチームを鼓舞するプレースタイルについて「まずはディフェンスでチームにいい影響を与えたい。試合を通じて熱量を上げられたと思う」と振り返った。
準決勝は17~19日に浜松アリーナで決勝進出を懸け琉球に挑む。今季は開幕戦で1勝1敗、2月の天皇杯準決勝では敗れている。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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