明治時代まで三河湾の航海の安全を見守り続けた豊橋市前芝町の「前芝の燈明台(とうみょうだい)」が24日夜、市の景観重要建造物の指定を祝い、118年ぶりにライトアップされた。
かつて保存管理に携わった「前芝伝統文化保存会」現役会員らも参加。安全のため光源は電気に改めたが、木造瓦ぶきの灯籠から放つ柔らかい明かりが周囲を包んだ。
「前芝の燈明台」は前年の海難事故を機に1669年に建設された。高さ約7㍍の木造瓦ぶき屋根を備え、菜種油を燃やした明かりは9㌔先の蒲郡や田原まで届いたとされる。県が灯台を設けた1907年に役目を終え、市へ移管する65年まで保存会が管理した。
この日の点灯式では、集まった自治会や保存会や市民団体、住民200人がともされた燈明台を見て指定を祝った。前芝校区に住む鈴木言奈さん(33)は「昔から見てきた建物が重要建造物の指定を受けるのはすごくうれしい。何か起きた際は目印にしたい」と話した。
今後は毎年盆の行事でも点灯するという。
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愛知県蒲郡市生まれ。2020年、地元蒲郡が好きで東愛知新聞社に入社。同年から蒲郡担当、市政や地域行事、文化など全般を取材。ドローンを使って東三河の名所を空撮したルポ「大二朗記者の空からの訪問」を不定期連載。これまで、三河大島や三河国分尼寺跡、日出の石門などを空撮してきた。ドローン技術向上のため、国家資格「一等無人航空機操縦士」を24年に取得。読者の皆さんが楽しんでもらえる記事と記憶に残る写真を掲載できるよう、日々、頑張っていきます。
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