高校生の富田圭亮さんが「ブラック校則」の撤廃求め 豊橋市議会に陳情書を提出

2025/05/20 00:00(公開)
小原議長㊧に陳述書を手渡す富田さん=豊橋市役所で

 高校生らでつくる「憲法を活かすプロジェクトLCP」メンバーの富田圭亮さんが、豊橋市議会に「ブラック校則」の撤廃を求め陳情書を提出した。19日、小原昌子議長が陳述書を受け取った。

 

 「多くの学校で生徒の人権や自由を過度に制限するブラック校則があり、合理的な根拠に乏しいにもかかわらず、厳格に運用されている例が少なくない」と富田さんは訴え、「主体性や個性を抑圧し、学校生活への不信感やストレスを生む原因になる」と語った。

 

 陳述書では「SNSの禁止」「恋愛禁止」「シュシュやヘアピンの着用制限」「タイツ着用禁止」「生理痛などやむを得ない事情で体育の授業を見学すると欠課になる」「スカートのずり落ちを防止するスカートベルトの着用禁止」などを挙げている。

 

 こうした校則に対して全国的に見直しが進んでいるとし、「市内すべての中学高校における校則実態調査」や「不合理や人権侵害の恐れのある校則に見直しや撤廃を求めるよう教育委員会が主体となり学校に働きかける」「校則の内容とその根拠を生徒や保護者に説明し理解を得る」ことを求めた。

 

 小原議長は「時代とともにいろいろなことが変わってきている。議員に周知し、少しでも改善できるよう取り組んでいきたい。高校生がいろいろな形で活動し、市政や議会に声を届けてくれるのはありがたいこと」と語った。

 

 富田さんは「生徒の声を聞き、生徒と一緒に校則を検討していくというのが大事だと思う」と話した。

 

 陳情書は6月定例会で取り上げ、担当の委員会で審査、議論される。

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岸侑輝

 1988年生まれ。三重県津市出身。
 地元で数年間地域紙の記者を務めた後、某ゲーム会社で企画の仕事などを経験。新型コロナウイルス禍で紆余曲折あって豊橋市で再び地域紙の記者に。地域の人に地域の良いニュースを伝えたい。
 趣味は一口に言うとゲーム。著名なタイトルをすべて網羅しているわけではないが、コンシューマーはファミコン時代から「ドラゴンクエスト」などを親しんでいる。ジャンルは問わず、環境としてはオンライン、カード、ボード、テーブルトークなど手広くプレーしている。
 好きなものは甘いもの。犬派。写真は実家の猫。

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