県立豊丘高校3年の増田優希さんがボウリングのプロテストにトップ合格した。24~25日に名古屋市で開かれる「プロボウリング男子新人戦」で初優勝を目指す。
父の影響を受け小学2年でボウリングと出合い、今も所属する「岩屋キャノンボウル」に通い始めた。中学では全国各地の大会で入賞を重ね、高校2年の国体では3位となった。
プロを進もうと決意したのは昨春。中学時代からの親友でライバル、内藤広人さんがプロテストに合格した。「プロで活躍している姿を見て負けたくないと思った」と増田さん。プロテストに向けて練習を週4日から週6日に増やした。「寝る間も惜しんで練習して臨んだ」と話す。
4~5月に16歳以上が受けられるプロテストに初めて参加した。筆記テストと面接を突破し、一日15ゲームを4日間連続で投げる1次テストと、京都と東京で2日ずつ一日15ゲームを投げる2次テストで、平均スコア200以上を出せば合格となる。
「最初は緊張した」というが、徐々にペースをつかみ順調に点を重ねた。だが、1次テストの3日目にアクシデント。朝食で出たはちみつ漬け梅干しが原因でアレルギー反応が出て、吐いてしまった。
「棄権は考えていなかった」と増田さん。吐き気や頭痛のなかでも1次テストはトップ合格。2次テストも計1万3264点をたたき出し、2位に200点近く差をつけた。
支えになったのは同クラブ所属のプロボウラー水野耕佑さんと村山恵梨さん。水野プロは技術面、村山プロはメンタル面でサポートした。プロ合格前、思うような成績が出せない試合が続いた。2月の「全日本年齢別ボウリング選手権大会」では予選落ち。「もっとできるのに」と嘆いた。それでも「ボールがレーンと合わなかった」と敗因を分析。「プロテストへ切り替えられたのも周りのサポートがあったから」と振り返る。
増田さんは「まずは1勝したい。日本選手権に出場するのが目標」と意気込んだ。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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