蒲郡市拾石町のプラスチックリサイクル「原野化学工業所」は、市内の企業と連携して資源循環型の屋内ベンチ「Harabenchi」を開発した。
原野化学工業所はSDGs(持続可能な開発目標)の精神やサーキュラーエコノミー(循環経済)を事業活動に取り入れ、地域社会に貢献できる存在となる会社づくりに力を入れている。この中で、再生可能素材で作ったハンガーを商品化してきた。
原野裕社長は蒲郡クリーンセンターで廃棄されるプラスチック製衣装ケースを有効活用し、市内の企業と協力して資源循環型の商品を作り上げたいと考えていた。そして、フレームや張り生地などをいろいろな企業と関わって作られるベンチを思い付いた。
岡崎市の総合インテリア製造「オリバー」、蒲郡市の繊維会社「サンローズ」、各種織物製造卸売「小森」、自動車座席シート縫製「紺芳」、商社「小池商事」に声掛けし、実現した。
ベンチは原野化学工業所がケースを回収し、ペレット化する。オリバーがそれをベンチの芯材に変えた後、サンローズと小林、紺芳が廃棄予定の繊維生地を使って張り生地にして3人掛けベンチを完成させる。小池商事が販売を担当する。
市役所や蒲郡商工会議所、県庁に常設展示する。近くに設置したQRコードでアンケートをし、購入を検討するかやデザイン性、蒲郡のサーキュラエコノミー推進に賛同するかを調査する。また、市内外の計40企業に対してテストマーケティングする。ベンチは税抜き23万円を考えている。
原野社長は「サーキュラーエコノミーの言葉がなかったら異業種のメンバーと一緒にベンチを作っていなかった。日本の屋内ベンチのスタンダードモデルにしていきたい」と話した。
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愛知県蒲郡市生まれ。2020年、地元蒲郡が好きで東愛知新聞社に入社。同年から蒲郡担当、市政や地域行事、文化など全般を取材。ドローンを使って東三河の名所を空撮したルポ「大二朗記者の空からの訪問」を不定期連載。これまで、三河大島や三河国分尼寺跡、日出の石門などを空撮してきた。ドローン技術向上のため、国家資格「一等無人航空機操縦士」を24年に取得。読者の皆さんが楽しんでもらえる記事と記憶に残る写真を掲載できるよう、日々、頑張っていきます。
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