豊橋市内初の東名高速道路スマートインターチェンジ(IC)が整備されるのに伴い、近隣の同市石巻本町の住民らでつくる「馬越地区活性化委員会」などが4日、市役所で長坂尚登市長に地域の歴史文化を生かしたまちづくりを求める要望書を提出した。
新城市境で東名高速道路「豊橋新城スマートIC」(仮称)が整備されるのを機に、地区は2024年3月策定の「土地利用構想」で「歴史文化ゾーン」に区分けされた。集落や農業、自然などでゾーニングされた隣接する西郷地区とともに北部地域のまちづくりを進める。
この日は渡辺儀高委員長ら活性化委のメンバーらが訪れた。
要望書には歴史文化ゾーン整備に際し、国指定史跡「馬越長火塚古墳群」を核とした史跡公園やガイダンス施設の早期整備のほか、拠点の市文化財センター移設などを挙げた。18年3月に策定した同古墳保存計画書でガイダンス施設の整備目標などを盛り込むはずだった「整備基本計画」の早期策定も求めた。
さらに、今月末に始まる市議会の第6次総合計画と後期基本計画策定について検討する調査特別委員会で、これら要望を後期計画に位置付けることで着実に進展させられるよう求めた。
渡辺委員長は「スマートIC整備に伴い、停滞していた歴史文化のまちづくりへの情熱を再燃させたい。貴重な歴史遺産を生かし、まちを変える原動力にしたい」と意図を説明した。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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