豊橋市議会12月定例会は2日開会した。長坂尚登市長は所信表明で、改めて新アリーナ計画中止へ向けた契約解除の考えを強調した。また「楽しい子ども時代を過ごせる豊橋」へ向け、3本の柱となる施策について説明した。会期は20日までの19日間。一般質問は9日から。
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長坂市長の所信表明演説の要旨は次の通り。
つらい思いをする子どもを一人でも減らし、楽しい子ども時代を過ごせるまちをつくりたい。まず大人が物心両面で心の余裕を持て、子どものために考え動ける側に立つことが肝心だ。これらを踏まえたまちづくりの3本柱を据えた。
一つ目「自分たちのことを自分たちで決められるまちに」では、第一に新アリーナ計画の早期契約解除へ向け手続きを進める。併せて、旧豊橋球場や武道館、テニスコート再整備を含む豊橋公園のあり方を検討する。
吉田城跡をより感じられる公園を目指して土塁や石垣などの保全修復を進める。「吉田城100年復元計画」の財源寄付を募る方策も含めて進めたい。
人口減少に備えた小中学校の再編では地域との対話でスクールバス導入も検討したい。営合葬墓の設置で市民の選択肢を広げたい。市職員の不正や偽装への厳しい対応も約束する。
柱の二つ目「元気・便利で住みやすいまち」へ向け、ごみ個別収集の実証実験を始める。「豊橋新城スマートインターチェンジ(IC)」を生かした北部地域の利便性向上と市内外の往来促進▽豊橋駅前公共駐車場の値下げ▽同駅西東口、広小路―などの再開発支援も進めたい。
三つ目「徹底的に子どもを守り、育むまち」では子どもの権利条例を制定する。子の権利の理念や具体内容、関連施策の推進を検討する。
児童相談所の設置や不登校児童生徒やその保護者への対応、リモート学習体制の強化を図る。豊橋駅周辺に増えたスケボー少年らの居場所づくり、学校のいじめには毅然とした対策と外部機関との連携強化を進めることが肝心だ。
老朽化が進む視聴覚教育センターや地下資源館を豊橋総合動植物公園に集約し、日本一の科学教育拠点「サイエンスパーク」の整備も進める。
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1988年生まれ。三重県津市出身。
地元で数年間地域紙の記者を務めた後、某ゲーム会社で企画の仕事などを経験。新型コロナウイルス禍で紆余曲折あって豊橋市で再び地域紙の記者に。地域の人に地域の良いニュースを伝えたい。
趣味は一口に言うとゲーム。著名なタイトルをすべて網羅しているわけではないが、コンシューマーはファミコン時代から「ドラゴンクエスト」などを親しんでいる。ジャンルは問わず、環境としてはオンライン、カード、ボード、テーブルトークなど手広くプレーしている。
好きなものは甘いもの。犬派。写真は実家の猫。
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