【開催中】豊橋と蒲郡で香川元太郎さん追悼展示、2025年2月22日まで

2024/12/25 00:00(公開)
吉田城と船形山城の復元鳥瞰図を並べたコーナー

 今月12日に65歳で亡くなったイラストレーター香川元太郎さんをしのぶ追悼展示が豊橋市や蒲郡市で開かれている。

 

 「迷路絵本」や歴史考証イラストなど知られる。豊橋市では2020年度に「吉田城復元鳥瞰図(ちょうかんず)」、22年度に「船形山城復元鳥瞰図」を製作した。「吉田城址(じょうし)

 市史跡指定記念講演会」での登壇、二川宿本陣資料館の「城郭原画展」、市中央図書館「迷路絵本シリーズ展」開催など関わりが多かった。

 

 豊橋市美術博物館は「吉田城復元鳥瞰図」「船形山城復元鳥瞰図」を展示。それぞれの横に未発表の復元図の製作ラフスケッチを添えて比較鑑賞ができる。ラフスケッチでは等高線なども描きこまれ、作業過程も分かる。壁には市内外のイベントで活用する「吉田城復元鳥瞰図」の拡大タペストリーも掲示した。学芸員の中川永さんは「気さくで腰の低い方だった。深い知識があり、絵が描ける貴重な方で人格者だった」と別れを惜しんだ。来年2月16日まで。

 

 豊橋市中央図書館では児童室に追悼展示コーナーを設けた。大人気の「迷路絵本」シリーズや「47都道府県別 よみがえる日本の城」といった大人向けの本など計35冊を用意。人気の本ばかりで多くが借りられている。来年2月16日まで。

 

 蒲郡市博物館は1階に追悼コーナを設置した。来年2月2日まで。香川さんは、同市神ノ郷町にある史跡「上ノ郷城」の復元鳥瞰図を描いている。

 

 博物館主査の松田繁さんによると、2022年に依頼した。地形図や近くにある西部公民館がドローンで空撮した写真を香川さんに提供した。今年6月に完成した。

 

 ほかの鳥瞰図は城本体をアップにして描かれているが、山側にある上ノ郷城は画角を広げ、山から海を臨む作品になっている。上ノ郷城のほかの城や寺、街並み、三河湾や伊勢湾、渥美半島など当時の様子がよく分かる。

 

 松田さんは「しっかりした考証で上ノ城を描いてくれました。新作が出てこないことに寂しさを感じます」と話した。

 

香川さんの著書を並べたコーナー
上ノ郷城の鳥瞰図を眺める松田さん
広角で描き上げた上ノ郷城
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