豊川市諏訪西町2の「諏訪神社」に鎮座する「戦禍の狛犬」は、1945年8月7日の豊川海軍工廠(こうしょう)空襲で被爆し一部が欠損するなど、戦争の悲惨さを伝えている。神社と氏子総代会、諏訪連区は今年で空襲80年を迎えることを受け、26日、市に市文化財指定に向けた調査を要望した。
空襲で動員学徒や女子挺身(ていしん)隊員を含む工員、職員ら2500人以上が亡くなった。工廠の周辺にあった神社も焼け落ちるなどの被害に遭った。狛犬は焼け残ったが、顔や体の一部が吹き飛ばされている。
戦後、地元の人の努力で神社と森を復興させた。2002年には、氏子総代が恒久平和と犠牲者への鎮魂、戦争を再び起こしてはならないことを願い、狛犬を座らせた庭泉を作った。狛犬は空襲の恐ろしさを伝えているとともに、戦禍からの復興の象徴となっている。
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愛知県蒲郡市生まれ。2020年、地元蒲郡が好きで東愛知新聞社に入社。同年から蒲郡担当、市政や地域行事、文化など全般を取材。ドローンを使って東三河の名所を空撮したルポ「大二朗記者の空からの訪問」を不定期連載。これまで、三河大島や三河国分尼寺跡、日出の石門などを空撮してきた。ドローン技術向上のため、国家資格「一等無人航空機操縦士」を24年に取得。読者の皆さんが楽しんでもらえる記事と記憶に残る写真を掲載できるよう、日々、頑張っていきます。
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