豊橋市八町通3の「善恵会長屋病院」は25日、院内で特別講座「みんなが知りたい医療としての認知症について」を開いた。安井章裕院長(老年内科医専門医)が認知症診療の現状について講義した。
患者や家族、近隣住民らを対象にした講座。昨年11月の長屋龍太郎医師による「みんなが知りたい消化器疾患の話」に続く第2弾。約130人が参加した。
安井院長は、主な認知症の種類(アルツハイマー型、脳血管型、レビー小体型)を挙げ、「認知症は徐々に進んでいく。早期発見、早期治療で効果が出るものがある」と紹介。認知症の中核症状と周辺症状の説明や診断方法、それぞれの症状の原因や特徴などについて、ユーモアを交えながら丁寧に説明した。
少子高齢化が進む中、家族が認知症になったらやるべきこととして「地域包括支援センターでケアマネジャーに相談すること」とし、利用できる介護サービスについても紹介した。
禁煙や適度な運動、睡眠などの要望についてや進化しつつある投薬治療やワクチン、音楽療法や絵画といったリハビリについても言及。関心の高いテーマとあって参加者は熱心に聴き、講義後は睡眠薬と認知症との関連や食生活についての質問も院長に投げかけていた。
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愛知県豊橋市生まれ。大学卒業後、校閲記者として入社。1年後に報道記者に転身した。2020年から報道部長。芸術、福祉、経済・奉仕団体などを担当する。趣味は、かなりジャンルに偏りのある読書と音楽鑑賞。思考のそっくりな一人娘と趣味を共有している。
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