水没地区の民話伝える ダム水源地対策協が設楽の奥三河郷土館でパネル展

2025/05/07 00:00(公開)
パネルを紹介する早坂さん=奥三河郷土館で

 設楽ダム水源地対策協議会は、設楽町で建設されるダムにより水没する地区に伝わる民話を紹介する取り組みを進めている。第1弾として川向と大名倉の両地区の民話を取り上げた。31日まで奥三河郷土館(道の駅「したら」内)でB1判パネルを展示している。

 

 協議会は、県と町、ダム湖の対象地域出身の住民らでつくる。ダムは2034年完成予定で、地域の民話を後世に伝えようと企画。川向地区の「おとぼ様」と、大名倉地区の「くらがえ淵」の二つを取り上げた。今後4話を取り上げ、1冊の絵本にするという。

 

 おとぼ様は、東堂神社にまつられる岩で、兄弟げんかによって亡くなった弟を葬った逸話。くらがえ淵は、家畜商が連れていた馬のくらがひっくり返った際、美しい娘が現れて淵の方へ馬を引いていこうとするという民話だ。

 

 2024年度の町地域おこし協力隊員2人が現地の写真と地図で案内するパネルと、民話のイラスト付きパネルをデザインして作った。早坂安未さん(26)は「現地を訪れて記憶にとどめてほしい」と話した。

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安藤聡

浜松市出身。大学卒業後、母親の実家があった豊橋市に住む。スポーツを皮切りに、蒲郡市政担当15年を経て現在新城市と北設楽郡を担当する。映画ロケの炊き出しからご当地グルメとなった「ガマゴリうどん」など、まちぐるみで取り組む姿を取材するのが好き。

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