桜丘高校日本拳法部が「第29回全国高校日本拳法選抜大会」(3月29~30日、大阪市)で好成績を収めた。男子団体は3位、女子団体は2位、女子個人の溝田成さんは3位に入った。今夏のインターハイ優勝を目指し、日々鍛錬を続けている。
男子団体の立役者となったのは、田添唯斗主将。顧問の奥居成洋教諭も「田添が引っ張ってくれて好成績につながった」と評価する。
昨年夏の全国大会の帰りのバスの中で、顧問の奥居教諭から「主将をやらないか」と誘われた。田添主将は「自分なのという感じ」と戸惑ったが、前主将の岩田煌魁さんの存在が決断を後押しした。冷静さと果敢な攻撃を併せ持つスタイルと、部員を引っ張っていく姿に「あの人みたいになりたい」と快諾した。
先輩が抜けて新チーム発足後の9月。「集中する練習でも雑談が聞こえるし、なかなか注意もできない」と苦労していた。昨年11月の全国大会個人戦予選で敗退し「主将を続けてのいいか」と頭をよぎった。それでも、岩田前主将らが「頑張れよ」と励ましてくれたことで「このままじゃ駄目だ」と毎日道場に足を運び、「自分が一番練習をやる」姿勢でチームを引っ張った。今大会の結果に「満足はできない。目標は全国優勝」と話す。
女子団体戦はあと一歩で優勝を逃した。決勝の大阪戦。エースの溝田さんが初戦に挑んだが、サウスポーの巧みな突きや足さばきに対応できず、敗北した。チームは勢いに乗れず、そのまま敗れた。「私が勝っていれば」と泣き崩れた。岡田佳凌主将(同)と溝田さんは「個人でも団体でも全国優勝」と意気込んでいる。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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