田原市図書館 レファレンス協同事業で表彰 国会図書館から企画協力員賞

2025/04/09 23:00(公開)
国会図書館から受けた表彰状を手にする是住図書館長=田原市中央図書館で

 国立国会図書館が全国の図書館などと取り組む「レファレンス協同データベース事業」(レファ協)で、田原市図書館は2024年度の企画協力員賞に選ばれた。アクセス実績で先行する図書館に国会図書館長が送る「御礼状」に次ぐ評価で、地域に根差した取り組みが認められた。

田原市図書館のレファレンスサービス

 レファ協は全国の図書館などと共同構築したデータベースで、調べものに必要な情報検索を支援する。現在は公共図書館や大学など教育機関、私設図書館を含め943館が参加する。東三河では蒲郡市図書館が13年連続で国会図書館長の御礼状を受け、全国でまれなトリプル評価も5年連続で受けている。

 

地域性の高いレファレンスが特色

 

 田原市図書館は2021年1月から市内全3館で登録を始めた。渥美半島で明治時代から農家などに伝わる郷土料理「じょじょきり」なども納めている。うどん状の麺を汁粉のようなに味付けしたもので、郷土料理のレシピを紹介した蔵書や資料、インターネット上の関連情報などが一覧表記される。

 

 館内レファレンスコーナーの端末やホームページから検索できる。過去4年余で登録済みのレファレンス事例データは95件に上る。

 

 レファレンス業務に通じた司書らでつくる「参考・郷土本チーム」のメンバーが、利用者との資料検索などのやり取りを通じて蓄積した情報を反映させた。出版コードがない書籍は国会図書館で網羅できない可能性もあり、地域の自費出版などの情報はこまめに収集しているという。

 

 今後は野菜の育て方など、日常生活に近い地域情報にも拡充させたい考えだ。是住久美子図書館長は「今回の受賞は励みになった。まずはレファレンスの認知を広げ、知りたいことに応えて事例を増やしたい」と意気込む。

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加藤広宣

愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。

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